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それから数日、Aは勇利にエロスについて議論をしていた。その光景を見ていたヴィクトルが
「ねえ、A。ユリオと一緒に練習してくれないか?」
「え?・・・・やんき・・・じゃない・・・ユーリ君にですか?」
「そう!!」
「・・・・別にいいですけど・・・・・」
そんなこんなで急遽Aはユーリの練習に付き合うことになったのだが・・・・・ヴィクトルが突然滝行へ行ってこいというもので、勇利もつれて滝行へゆくことになった。Aの隣を珍しくユーリが歩いている。
「・・・・・あ、ここだね」
「・・・・・寒そう・・・ガンバ」
Aはそういうとふたりの背中を押したのだった。寒い中冷たい滝に打たれてるふたりを見つめながらAは近くにあった切り株に座りじっとふたりを見つめた。滝の流れる音、風の音。静かな世界に小さな音色が響く。暫くすると勇利がユーリの手を掴んで陸へと上がってきたのだった。Aは持っていたバスタオルを二人にかける。ユーリにタオルをかけた瞬間、ひんやりとした感覚がAの手に伝わる。
「?ユーリ君」
「あんたにとって無償の愛ってなんだ」
「・・・・・」
Aは彼の瞳を見て息を飲んだ。
あどけない表情で・・・・・無防備な顔で見つめているからだ。
「____。そうだね。愛っていうのにはたくさんの種類がある。だからこそ、その答えは見つからない。ユーリ君にとって愛というのはなあに?}
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作者名:あさぽん | 作成日時:2016年11月10日 22時