検索窓
今日:7 hit、昨日:2 hit、合計:353,618 hit

ページ2

グランプリファイナル____

そこで彼、勝生勇利は見事に惨敗をしたのだった。




「・・・・・」






 彼が地元に戻ったとき・・・・・・・彼はある驚きを受ける事になるのだ。
5年ぶりに地元、はせつに戻ったのだが、自分のポスターとは別にもうひとつのポスターが張り出されていた。そこに映っていたのは美形の男性たちが着物やらスーツやら様々な衣装を着ている派手なポスターだった。




「?・・・・・・スケートのパフォーマンス集団・・・・・・スノウ?・・・・」




 勇利はそのポスターをジッと見つめ一点に目が止まった。




「・・・・・あれ?・・・・・・」



 赤いマフラーをした彼がどこかで見たことがある。



どこで見たのだろうか、どこかで見たことがある気がする・・・・疑問に思いながらも地元の風景を
見つつ、ミナコに無理やり手を引かれ連れ回されようやっと我が家、ゆ〜とぴああかつきに帰還するのであった。母親とそっくりな体型に父は笑い飛ばしていたがミナコに自身の体型のことをいびられているとき、見知らぬ人物が顔を出したのだ。




「?・・・・・」

「すごい悲鳴が聞こえたんですけど・・・・・大丈夫ですか?」




 女性にしてはほんの少し低いアルトの声が勇利の耳にすっと入ってくる。声の聞こえた方を向けば、そこにはサイドが短く少しだけ下ろした髪を右耳の横で緩く結んだ小柄な人物がいた。赤い太い縁のメガネをかけ、目尻にはホクロがある。少し地味な感じで物静かそうな印象を受ける。そんな彼に勇利は首をかしげた。


「えっと・・・・・どちら様で・・・・・」

寛子「あ、そうそう。勇利がおらんかったときにね、親戚のAちゃん引き取ったんよ。彼女、柊Aちゃんっていうんよ。」





 あっけらかんという自分の母親に勇利は目をぱちくりとさせた。




「はじめまして、柊Aです。よろしくお願いします」


「!!か、勝生勇利です!!」

 そう言ってぺこりと頭を下げる彼女に勇利はワタワタと自分も頭を下げたのだが…先ほどの寛子の言葉にふと気がついた。




「え?彼女?・・・・・ってことは・・・・女性?!!」






 思わず声を上げればAは苦笑いした。



「性別学上・・・・女ですよ」

3→←1



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (87 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
203人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あさぽん | 作成日時:2016年11月10日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。