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★密告9★ ページ9

放課後____俺とAっちはツッキーの教室へと足を運んだ。






「あぁ、いらっしゃい」

「失礼します」






 ツッキーは教室のど真ん中の机をくっつけてゲームの準備が整っているのか片方の席に座っていた。そこには日向と影山がいる。ほかにもギャラリーがいるようで生徒たちがごった返していた。




「じゃぁ、ルールについて説明するね」

「はい」



「まず最初にこのカードに教室のみんな30人がグー・チョキー・パーのどれか書く。そんでそのカードを投票箱に入れる、対戦する2人は、それぞれ3枚ずつカードを投票箱から引く。その中から1枚選んでジャンケンする。もしあいこなら残り2枚から選んでもう1回。3回ともあいこならひきわけ。その勝ち負けにチップをかける。ゲームの終はどちらかのチップがなくなるまで」

「なるほど・・・・・」




 Aはそう言うと机の上に置かれたチップを見つめた。



「とりあえず120枚用意したから、1枚につき一万円」



全部で240万円それを・・・・・じゃんけんでやり取りするなんて・・・・・・


「かけの枚数は1セットごとに加州さんが決めていいよ。まぁ・・・・・物は試しだしやってみたほうが早いか。何枚かける?」




「では・・・・最初は2枚で」






 ギャンブルにおいてこれはいわば偏りを読むのが必須条件。三枚しか引かないんだから同じカードが二枚で他のが一枚、なんてこともあるわけで自分にどの手札が来るかわからない、ましてやこのクラスにはツッキーの息がかかった生徒はどれほどいるのだろう、それによってもゲームの内容が変わってくる。

 Aは転入してきて間もないから誰が息のかかった人間かなんてわかりやしないはず。だとしたらこれは一方的に不利な気もする。Aっちがかなりの今日運の持ち主だとすれば話は別だけど・・・・・





「じゃぁ合図と一緒にカードを出してね」

「ええ」



「じゃんけん」




ぽん





___月島 チョキ



____加州 グー









「まずは加州さんの一勝だね」

「ありがとございます。2枚、いただきますね」

「次はいくらかける?」









「______では、50枚で」

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作者名:あさぽん | 作成日時:2016年6月9日 23時

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