★密告49★ ページ49
「国見くん!!」
「なに？A」
「＿＿＿＿＿＿金田一くんの所に行こう」
「は？」
「放課後、暇でしょ？」
「＿＿＿＿、別にかまわないけど……「影山君!!国見くんも行くってさ!!」
「「は？？」」
お昼休みに珍しくAが俺のクラスに来るなと思ったらそのことだった。なんで影山も一緒なんだよ。金田一のところには俺一人でしか行ってないのに
「何人で行っても同じじゃない？」
「・・・・別に・・・・かまわないけど」
「じゃぁ、放課後ね!」
Aはそう言うと教室を出ていった。Aがろうかを走っていると、不意に誰かにぶつかった。
「こら、廊下を走ってはいけないよ」
「!!ごめんなさい、エルヴィン先生」
金髪で長身の英語教師、エルヴィン・スミスだった。生徒から絶大なる信頼を受け、彼のファミフェスと、紳士的な対応から女性たちに人気の教師である。
「＿＿＿あぁ、そういえばエレンたちが動き出していたよ」
「＿＿＿、わかりました。」
「＿＿＿＿＿＿きな臭いやつらの証拠も集まりだしてる」
「、了解」
少し会話をするとAは笑顔で廊下を走る。
「だから、廊下を走るな!!」
「あんまり怒ると頭ハゲマスヨ〜！！」
「……、」
「先生、大丈夫か？・・・・・・」
「・・・・岩泉・・・・私は平気だよ。もう慣れてるよ。頭のことで言われるのは」
「・・・・・先生もご苦労なことだな」
「なぁ、岩泉」
「はい？」
エルヴィンはしょげたまま声をかけてきた岩泉に尋ねる
「お前から見ても、私の髪は・・・・・・」
「・・・・・・、先生、大丈夫っすよ。いずれハゲるんで←」
「・・・・・」
石のように固まったエルヴィンを置き去りにして岩泉は歩き出したのだった。
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作者名：あさぽん | 作成日時：2016年6月9日 23時
