＿密告＿【ハイキュー!!】 (ページ43)

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★密告43★ ページ43

「＿＿＿＿＿これだ」

　影山が引いたカードは……ハートだった。

「＿＿＿＿＿勝者、影山!!」

　Aは小さく微笑むと。訪ねた。

「どうしてこれだとわかったんです？」

「あ？んなもん勘に決まってるだろ。前に…日向が言ってたからな」

＿＿＿＿お前、ここぞってときの運は強いからな!!

「影山……」

「＿＿＿＿＿＿。君はこれが目的だったわけ？加州A」

　赤葦は彼女のいる机の椅子に座ると頬杖をついて彼女を見上げた。

「＿＿＿さあ？これはあくまで影山くんの意志です。私はほんのちょっとした手助けをしたまでのこと。実際は何もしていませんよ」

「＿＿＿＿へぇ。控えめなのか、謙虚なのか・・・・・それとも化けの皮をかぶっているのかな？」

「女性に対してその言い草はないんじゃないですか？」

「おや、これは失敬」

　Aは仲直りをした影山と日向を見つめポツリとつぶやいた。

「彼を本当の裏にさせてはならないから」

「？」

「＿＿＿＿ただ、彼は地獄に落とされる人間ではなかったということですよ。彼の翼はもぎ取ることなど許されなかった。ただそれだけです」

「＿＿＿＿君、お人好しって言われるでしょ」

「＿＿＿まぁ一般世間からはそう言われますね」

「＿＿＿＿＿君は何をしようといている」

　赤葦のその問にAが答えることはなかった。