★密告42★ ページ42
Aはその言葉に満足をしたのかニッコリと微笑み日向の方を見つめた。
「日向くんはどうします?」
「____やる」
「ではギャンブル続行です」
「!!でもAっち!!影山は赤葦さんの「金は使い切っちまったが・・・・・・」
影山は自分の後ろに居た赤葦を指さした。
「赤葦さんの地位を21億1000万として賭ける」
「なっ?!!」
何を言っているんだコイツは?!!赤葦さんは生徒会の書記だぞ?その人を駒に使うなんて普通じゃできるわけがない。ましてや赤葦さんは大手財閥赤葦グループの跡取り息子、そんな彼を賭けるなんて馬鹿げてる。山口だって顔を真っ青に・・・・・・って真っ青?!
国見は自分の隣にいた山口を見ると思わず驚愕で顎が外れそうになった。顔面蒼白、冷や汗なのか脂汗なのかわからないものがたらたらと流れているしめっちゃ震えてる。
「山口?・・・・お前大丈夫?」
「無理無理無理…あ、心臓飛び出そう←」
とりあえず山口は放っておくか。そんな山口とは逆に嬉しそうな、泣きそうな顔をしているのは日向の方だ。
「……、でもそうなると私たちでの判断は難しいね。赤葦さん、貴方はどうしますか?」
「_____、いいよ。この勝負乗ろう」
「「?!!」」
赤葦はふっと笑うとAに視線を戻す。
____ああ、この子は本当に何かを変える気だ。それはきっとこれから先生徒会の害となるものだというのはわかっている。
赤葦はほくそ笑むと瞳を閉じた。
「日向は?」
「ああ、もちろんだ」
「_____では最終ベット、開始します」
最後のベット____
これで影山が外せばコイツは一生弱者のまま・・・・・・
ざまあみろ、さんざん人を貶してきたツケが回ってきたんだ。___?・・・・なんで、なんでお前は目を閉じてるんだ?・・・・・
「なんで・・・・・目閉じてんだよ。」
「_____見てもわからねえなら見えなくてもわからねえ」
「は?」
「だから俺は賭ける。自分の直感を信じる。御託を並べるのはもううんざりだ。」
「_____そんなんで21億も賭けるのかよ」
「ああ、ギャンブルは化かし合いが当たり前、イカサマなんて普通にある。ひとつのしぐさ表情、そういったもんがカギを握る場合もあるが、もうそんなもん関係ない」
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作者名:あさぽん | 作成日時:2016年6月9日 23時