8日目 ページ8
兄たちの目を掻い潜り、久しぶりの陸に足をつける。
海の上は勿論素敵だが、陸も最高に気持ちがいい。
｢Aじゃねぇか！派手に元気にしてか！？｣
｢バギー！！久しぶりだね！｣
飛んできた身体に抱きつけば、優しく抱きしめられる。
バギーは、以前私がこうして抜け出す時に出会った海賊だ。(どうやら、シャンクスと知り合いのようだけど、そこら辺はあまり知らない。)
｢まぁた、兄貴たちの目を盗んできたのか？｣
｢そう！たまにはいいでしょ？｣
｢ああ！海賊たぁ自由なもんだからな！｣
私の事情を知っているバギーは、こうやって会うと私に付き合ってくれる。
今回とまった島は春島だから、森の奥にありそうな花畑を探しに行こう。
｢ねぇ、バギー。花畑探しに行こうよ。｣
｢洋服とか要らねぇのか？｣
｢あー、うん、欲しいけど…。｣
口ごもる私に、なんとなく理由を察してくれたのかバギーは、私を横抱きにして森の方へ足を進めた。
｢なァ、A。｣
｢ん？あ、バギー！あったよ！花畑！｣
想像以上に綺麗な花畑を見つけた私は興奮していたが、バギーは至極冷静だった。
何か、気分でも害してしまったのだろうか。
｢このままじゃいけねぇ事くらい、お前なら分かってんだろ。｣
｢バギー？｣
｢勿論、海に出る理由はなんだっていい。それが海賊だからな。でも、今のお前らは、海賊に大事な自由がねぇ。｣
私をそっと花畑に降ろすと、私をじっと見つめる。
シャンクスと、まるで同じ瞳で。
きっと、2人は似たもの同士なのだろう、と場違いなことを私は考えていた。
｢バギー、もう、戻れないんだよ。｣
｢戻る必要はねぇだろ。やり直せばいいんだ。｣
｢やり…直す……。｣
ふっ、と柔らかく笑ったバギーは、花を二三本持った私をまた横抱きにした。
まだ花を摘みたかったが、確かにそろそろ兄たちにバレる頃だろう。
｢大丈夫、お前たちならやり直せるさ。｣
｢うん、ありがとう。バギー。｣
遠くで、私を呼ぶ声が聞こえた。
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シューイー - コメ失礼します。最後ハッピーエンドかなと思いきや……！？みたいな展開が好きで、ついニヤけながら読んでしまいました！バギーとシャンクスがイケメン…((ｷｭﾝ (2022年5月10日 21時) (
レス) @page22 id: a6ba673fcc (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します！とても楽しく読ませて頂きました！今後とも応援しています！頑張って下さい！(*´ω｀*) (2022年1月10日 15時) (レス) id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
らむん(プロフ) - もっちさん» わぁ！またコメントしてくれたんですね！ふふ！ニヤニヤして読んでくださいﾆﾔﾘお？ならば、ここで1つバギー船長に惚れてみるというのはいかがでしょうか((((殴コメントありがとうございます！頑張りますね！ (2020年4月8日 20時) (レス) id: ff4d4c9823 (このIDを非表示/違反報告)
もっち - やばい！ニヤケが止まりません笑バギー船長かっこよ！私だったら即惚れてます笑頑張ってください！ (2020年4月8日 17時) (レス) id: 476dfe49cd (このIDを非表示/違反報告)
らむん(プロフ) - いち、に、さん» ふふふふふ…我らがバギー船長はイケメンなのですよ…ふふふ……。好きになりそう、ではなく好きになってくれたら嬉しいなぁぁ？((((殴……すみませんでした、、 (2020年4月8日 1時) (レス) id: ff4d4c9823 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らむん | 作成日時：2020年4月5日 5時
