【鬼滅の刃】愛してる、誰よりも。【短編集】

☆おはぎの代償【不死川実弥】 ページ17

どうも、こんにちは。いや、こんばんはの人もいる？まあ、いいや。Aです。

今、お膝の上には実弥くん。
可愛いでちゅねー！なんちゃいで…いでででで！！ごめん、ごめんなさい！！謝るから、腹を殴り続けないで！！


事の発端は、1時間前…。


「ひいい！！ごめんなさい！！おはぎもう食べません！！！」

「あ！！？犯人は、やっぱりお前か！！！」

「あああ！しまった！！！」

リアル鬼ごっこ。
そう、不死川実弥さんという鬼に捕まったら、The End というわけだ。

上弦とか下弦とか、鬼舞辻とかお母さんとか。
ありとあらゆる恐怖の対象をも、凌駕する不死川実弥。
死ぬ気で逃げるに決まっているだろう？

「つーかーまーえーたー。」

「捕まっちゃった☆」

「覚悟しろこのやろォ！！！！」

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！！！」

まあ、勿論？不死川実弥さんの？足の速さに？私が敵うわけもなく？あっさり捕まったよ、コノヤロウ。
全身痛いわたわけ。

と、まあ、これで折れる私ではない！！

じゃっじゃじゃーん！幼児化薬(○ラえもん風)
しのぶさんに、白い目で見られながら頼んだ甲斐があったぜ！
これで、幼児になった実弥さんに復讐ができるぜ、やったね！！！


と、調子こいて飲ませた訳です。

反省？ええ、勿論してますよ。
だって、こんなに可愛いなら復讐なんてできるわけがない！！！

「実弥さん。どうです、おはぎでも食べます？」

コクン、と頷く実弥さんは本当に可愛らしい。
数年後あんなにいかつくて、怖くなってるなんて…。

嘆きながら、怒られた直後いっそいで作ったおはぎを実弥さんに渡す。
子供らしい可愛い笑顔を私に向けて、実弥さんは一言。

「美味しいな！A、俺にずっとおはぎ作ってくれよ！」

「え！？そ、それって…！？味噌汁作ってください的な！？ねぇ！！実弥さん！！？」

そこには、顔を真っ赤にして聞く私と、相変わらずの可愛い顔でおはぎを食べる実弥さんがいました。


因みに、大人に戻った実弥さんに

「何時嫁ぎにくんだよ？A姉さん？」

と、からかわれたのは誤算だった。

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