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続き ページ27

「義勇、今日はいつもよりは弱い鬼が来るはず。私は、手助けだから義勇が主導で頑張ってね。」

俺を見つめる瞳は、心配の2文字が浮き出ていた。
ああ、心配をかけている。

「あ、来たな…。」

前世のように身体は動かない。
が、Aや宇髄、時透たちが特訓してくれたおかげで、大分前より動けるようになった。

息を吐いて、吸った。
以前のような、水の呼吸。

特訓ときよりも、水の呼吸をマスターした感じがある。
刀が、本当に水みたいだ。

と、油断していたのがいけなかった。

「後ろががら空きだぜ!!!!!」

「なっ!!!!?」


熱い。


なんだ、斬られたのか?
右腕の後ろが、燃えるような熱を帯びていて刀を落としてしまった。

「トドメだァァァァ!!!!!」

「!!!」

あと少し、という所で鬼の手が空を舞う。
そう、手だけが。

「いっ!?あ!?いったい!!!!」

「ねぇ、一体、何をしているの?」

ゆらり、と動いたのはA。
とびきり優しくて、可愛いAはそこにはいなかった。

「ああ、どうしてあげたらいいかな?腕を切り刻もうか?それとも、目を何回でも抉ってあげようか?」

ふふ、と微笑みながら鬼に近付くAは、異様な美しさを放っていた。

恐ろしいのに、その美しさから目が離せない。

「大丈夫大丈夫。義勇を傷付けた倍は、苦しませてあげる。ほら、こっちにおいで?」

血飛沫を浴びるAでさえ、美しい。
ああ、A。俺も、お前を守りたい。


「A、ありがとう。」

「ううん、前世で守られてた分、守れて嬉しいよ。」

そっとキスをされる。
どれだけ、大事にされているのかがそれだけで伝わってきた。

「大丈夫、義勇を傷付ける奴はこの世から抹殺するから。」

そして、彼女は少し変わっているのかもしれない。

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青魔導師(スマホ) - 最&高だった。それで、前に調べ物してる時に知ったんだけど、母乳や◯液って血から作られるらしい。という事はつまり……しばらくは困らないね? (2019年12月17日 0時) (レス) id: ac185f7a00 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - またリクエストいいですか?夢主柱で夢主は煉獄と協力して伊黒実弥にドッキリをする。煉獄が血鬼術で耳が遠くなったと伊黒実弥に話す。伊黒実弥信じて他の柱達に煉獄が血鬼術にかかった事を話してしまう。お願いします。 (2019年12月16日 10時) (レス) id: 87339a530e (このIDを非表示/違反報告)
らむん(プロフ) - 美桜さん» いえ!こちらこそ、ありがとうございました! (2019年12月16日 4時) (レス) id: ff4d4c9823 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - らむんさん» ありがとうございます。煉獄の話良かったです。 (2019年12月14日 10時) (レス) id: 87339a530e (このIDを非表示/違反報告)
らむん(プロフ) - プッツンさせたいなぁ…とか、色々考えているので楽しみにしててくださいね!! (2019年10月21日 8時) (レス) id: ff4d4c9823 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らむん | 作成日時:2019年8月1日 2時

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