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事務所に戻ると彼らはまだ練習中だった。
聞いたことのない音源なので、きっと新曲かなにかなんだろう。
先輩が私に気づいて、ありがとーと言いながら近づいてくる。

入院手続きを終えてきたことと、今日からでも仕事が出来るという旨を伝えると、ありがとうございます…と地面に頭がつきそうなくらいお辞儀をされてしまった。

「そうは言っても前の仕事の書類整理があるので、それを終わらせてからですが…」
「いやほんとに助かるよ…来週からの予定だったし、ひとまず今日はそっちを優先して大丈夫だから」

微笑む先輩の小脇に抱えられている大量の書類は、見間違いだろうか。いやさすがにあれ全部私の仕事じゃない…ですよね…?

じゃあ、さっさと片付けて戻りますと、練習室のドアを開けようとしたところで、大音量で鳴っていた彼らの楽曲が止まる。
どうやら休憩時間らしい。思わず目を向けていると、目の合ったホソクさんがあ!おかえりなさい!とにこやかに声をかけてくれた。

会釈して去ろうと思ったのだが、ホソクさんがジョングクさんを連れてこちらに来てくれた。ほかのメンバーはバテきってその辺に倒れている、というか溶けている。

「どこか行くんですか?」
「あ、はい、前の仕事を片付けに…」
「お〜!かっこいい言い方ですね?頑張ってください!」

さっきまでバシバシに踊っていたはずなのに、ホソクさんは息一つ切れていない。
それどころが満面の笑みを私に向けてくれる、この人は天使かなにかなのだろうか。

ジョングクさんはホソクさんの隣で俯いて、私達の話を聞きながら時々何か言いたそうにこちらを見ている。
…もしかして人見知り…?

私も重度では無いが人見知りはあるので、気持ちは分かる。
慣れている環境に突然知らない人が来たり、新しい環境に放り込まれた時、それだけで体力を消耗してしまう。

「えっと…ジョングクさん、なにか気になることとかありますか…?」
「え、あ、……ヒョンは…大丈夫ですか…」
「ヒョン…あぁ!ドヨンは大丈夫です!しっかり入院させましたので!」

どうやらドヨンのことが心配だったらしい。
お見舞いも行けますよと伝えたら、暗かった顔に少し笑顔が見えた。うわぁ、優しい子なんだなあ。

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名無し(プロフ) - アイアイさん» 嬉しいコメントありがとうございます!がんばります…! (9月11日 10時) (レス) id: 6f5415b4b3 (このIDを非表示/違反報告)
アイアイ(プロフ) - 2人のやりとり好きです❤️否定も肯定も出来ない関係がリアルですね!更新これからも楽しみにしてます! (9月4日 19時) (レス) @page30 id: ef22ae402e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名無し | 作成日時:2022年10月4日 19時

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