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｢っあの！Aさん…ちゃん！｣
｢えっ、は、はい！｣
駐車場までの道を無言で歩いていたら突然話しかけられた。私の人見知り具合に、コミュニケーションおばけと噂されるジンさんは限界が来たんだろう。
私のことをどう呼ぶかまだ定まってないらしく、なんだかたどたどしい。
にしても優しいんだなぁ。ジンさんだけじゃなくほかのメンバーも。
今までいい関係だったマネージャーの代わりに、突然女の私が来たというのにすぐに受け入れてくれて。
ありがたいなぁと早くも目頭をあつくさせながら、ジンさんの話に耳を傾ける。
｢好きです！｣
｢はい！…………はい？？？｣
｢付き合ってください！｣
｢……はい！？｣
前言撤回だ。
キムソクジン、こいつはとんでもなく軽い男らしい。
突然すぎる謎の告白に呆然と固まる私を他所に、｢俺と！付き合って！｣と畳み掛ける目の前のイケメン。
なんだ、なんだこれ。私たち初対面で正解ですよね？
とにかくドヨンを車に乗せようと足を進めるも、ジンさんは好きだよ！ほんとに！ほんとだって！と口を止める気配がない。
｢い、いや…何を言って…｣
｢付き合えないなら呼び捨てして｣
｢は！？嫌です…！｣
｢どっちが？｣
｢いやどっちも…っていうか！自分が何言ってるか分かってますか！？｣
無事ドヨンを後方座席に寝かせ、勢いよくドアを閉めながら問いただせば、ほんのりと赤くなっている彼の耳と首。
…いや、いやいやいや、ぜんっっっぜん可愛くないんだけど！？！？
なにその��勢いで言っちゃって思ってたより恥ずかしかった��顔！？
それが許されるのはしっかり段取りを踏んだ人達の間だけですけど！？
｢…俺の家…ついたのか…｣
ほんとに好きなんだって！といかにも軽い男の口振りで語るジンさんに半ば怒りを覚えていると、車の窓からドヨンが顔を覗かせていた。
もう自分がどこにいるかも分からないくらい意識が朦朧としているらしい、やばい、いち早くこいつを連れて行かないと。
苦しそうにする幼馴染に買っておいたスポーツドリンクを飲ませてあげて、ごめんねちょっと寝てて、と声をかける。
｢…2人って付き合って｣
｢ないです！もう…からかってないで早く練習に戻ってください！｣
少し強めに声を上げると、さっきまで元気にしていたジンさんがしゅん…としてしまった。大型犬…？
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名無し(プロフ) - アイアイさん» 嬉しいコメントありがとうございます！がんばります…！ (9月11日 10時) (
レス) id: 6f5415b4b3 (このIDを非表示/違反報告)
アイアイ(プロフ) - 2人のやりとり好きです❤️否定も肯定も出来ない関係がリアルですね！更新これからも楽しみにしてます！ (9月4日 19時) (レス) @page30 id: ef22ae402e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2022年10月4日 19時
