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目の前には初対面の上司。
の、隣で今にも倒れそうな幼馴染。
それを支えながら必死に引き継ぎをされる私を物珍しそうな目で見ている、7人の男達。

何だこの状況、なんなんだ、この会社は。
私はただ顔合わせにと練習室に来ただけだ、扉を開けた瞬間スーツの男に捕まり、これまでとこれからの仕事を一気に叩き込まれている。なぜ?

「新しいマネさんかな」
「女の人って珍しくないですか?」

さっきからこちらを見ながらコソコソと話しているのはJーHOPEさんとジミンさんだ。
他のメンバーも話に加わり初めて段々と騒がしくなってきたところで、スーツの男性に注意されていた。

この人はBTSのマネージャー、練習生時代からの重鎮だそう。
先程から引き続きの合間に、「本当にごめん、急で困るよね、いや…ほんとに…ごめんな…」と謝罪を挟んでいる。多分とんでもなく人手が足りていないため、この人自身ハチャメチャに働いているんだと思う。

「で、アンタはなんでこうなってんの…」
「A…お前なら来てくれるって信じてたよ…」
「はあ…ドヨンもごめんな…俺がしっかりしとけば…」

私に体重を預けて溶けているこいつは例の幼馴染である。
だいぶ熱がある、今日出社してるのも相当無理している様子だ。いや休めよ。
話を聞けばどう考えても2人では回せない仕事量であり、今日私が来ていなければドヨンも残業して帰る予定だったらしい。いや、休めよ。ていうかもう入院しろよ。

室長がさっさと話を進めていた理由がやっとわかった。これはひどい。
でもまあ、事務室よりは若干捌きやすそうだ。

「お前ら、ちょっと集合」
「おれのお別れ会っすか…先輩は優しい…」
「いやアンタ早く帰んなよ」

先輩(と呼んで欲しいらしい)が呼ぶと素直に私たちの方へ集まってくるメンバー達。

「ドヨンの代わりに専マネになる、パクAさんだ」
「よろしくお願いします」
「おれの幼馴染だからよろしくな」
「実は元気なの?」

胃に穴なんて実は空いてないんじゃないかとよく喋るドヨンを見て思う。
頭を下げるとメンバーも一緒に下げてくれた、これからは彼らとのコミュニケーションが1番の肝になる。頑張らないと。

自己紹介いります…?とRMさんが聞いてくれたので丁寧に断っておいた、もちろん存じていますと。
今日は彼らにスケジュールはないらしく、ダンスの練習が終わったら車で宿舎に送り届けるのが私の初めての仕事だ。
たぶん練習中にいろいろ作業はあるだろうけど。

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名無し(プロフ) - アイアイさん» 嬉しいコメントありがとうございます!がんばります…! (9月11日 10時) (レス) id: 6f5415b4b3 (このIDを非表示/違反報告)
アイアイ(プロフ) - 2人のやりとり好きです❤️否定も肯定も出来ない関係がリアルですね!更新これからも楽しみにしてます! (9月4日 19時) (レス) @page30 id: ef22ae402e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名無し | 作成日時:2022年10月4日 19時

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