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今剣「だいじょうぶですか?」

背中をさすってくれる山姥切と心配そうに見つめる今剣

「あ”…う‥だい、じょうぶよ。っは、はぁっ、ちょっとむせただけ……
唾が唾液に入ってびっくりしちゃった!」

山姥切「そうか…ならよかった」

今剣「あるじさま さいきん むせることが おおいですね
としですか?」

「じゃかぁしいわ糞爺」

そんな会話を聞いていた山姥切はとあるものに疑問を抱いた
乙女の吐いた花びらを拾い上げたのだった

山姥切「これは…?」

今剣「にんげんは せきこむと はなびらが ちることが あるそうです!」

そのような嘘の情報を伝えてまで心配をかけたくない乙女
彼女はよろよろと起き上がり自室へ戻って行った

山姥切「時代が変わると共に人の生態も進化するものなのか…?」

今剣「でもげんせの にんげんは じみょうが30ねんものびたんですよ?」

山姥切「ああ、確かにそうだな。だが…本当にそうだからなのか…?
俺には何かあるようにしか見えない」

今剣「…山姥切…。。。
取り合えず洗濯板をなおしてきたらどうですか?」

山姥切「あ、忘れていた」

その夜
乙女の部屋にこんのすけがやってきた

こんのすけ「たった一人と二体だけではこの本丸は広すぎてもったいないですな」

「…いつものこんのすけの口調からは考えられない毒の着きようですね
お久しぶりです。”犬飼さん”」

こんのすけの口調はいつもとは違い、姿はそのままなのにも関わらず声が違う
遠隔操作している様だ
操作をしているのは政府役人の犬飼
彼は審神者の管理を任されているがあまり働きもしないいわゆる給料泥棒
乙女の病気のことも任されている

こんのすけ(犬飼)「君の病気の治療方法が分かったよ
明朝緊急手術をうけたまえ
命の保証はないので、ここにサインと印鑑を」

なんと無責任なことだ、だが助かるためにはその手術を受けるしかない
しかも政府に殺されるということは”誰にも迷惑をかけずに死ねる”ということである

「…犬飼さん。もう少し、あと数日。。お時間をいただけますでしょうか。」

こんのすけ(犬飼)「はぁ?君には家族はいないだろう幼少の頃より施設で暮らし、友人もいないのだと記録されているが?」

「…いえ、最後になるかも知れません。数日だけ、この目でこの世界の景色を見たいんです」

めんどくせぇな・・そう呟いて犬飼は去って行った

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Zara(プロフ) - 涼風梓さん» ありがとうありがとうありがとうござます (2021年3月4日 22時) (レス) id: 5ed1819ec9 (このIDを非表示/違反報告)
涼風梓(プロフ) - 面白いです!!更新頑張ってください!!!応援してます(*´▽`*) (2021年2月25日 13時) (レス) id: c823698082 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茶々丸* | 作者ホームページ:http://sakuya.uranaituku-ru  
作成日時:2021年2月23日 17時

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