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夜になって屋敷を抜け出してきた小百合
男子たちも屋敷を抜け出してきたらしい

「おせーぞ小百合!」

「ごめんごめん。お母様達がなかなか寝てくれなくて」

5歳児なのだから当然眠気が襲ってくる
なので子供たちは昼寝をたっぷりとして来たのである
早起きは得意で、学校から帰ってきたら早速寝ては夜中に起き、夜中の1時に集合していた
この5歳児達、なかなか賢い

小百合「ちゃんと寝てお化けの時間に起きたんだから、おっきくなるわよね!」

「当たり前だろ!ちゃんと寝たんだから」

「でも、ちょっと夜の学校って怖いよね
本当にお化けが出たらどうしよう」

小百合「何言ってんのよ!出るのは鬼なんでしょ!
早く行くわよ!」

そう言って子供たちは学校を1週ぐるりと歩いていった
ゆっくりと進んでいく度に恐怖が増す
と、その時だった


「こら君たち!何をしてるんだ!!」

声のした方を振り向くと黒い服を着た燃えるような赤い髪の大人が立っていた

「お、大人!?」

「どうしよう!この大人、鬼かな!?」

小百合「そんなわけないでしょ!」

その大人は小百合達に近付くと目の前でしゃがみ、視線を同じところに向ける

「ここは鬼が出るんだ。だから早く帰りなさい」

「小百合ちゃん。や、やっぱり帰ろうよ」

小百合「だめ!鬼を見るまで帰らないー!」

「強情な子だな」

すると、その大人の背後から何かが飛んできた
それは人型であるが、角が生えており身体中が真っ赤である
5歳児たちが初めて見るお求めの鬼が大人に向かって攻撃を仕掛けてきたのだった
その大人は咄嗟に刀を抜き構えを取っていた

鬼「お前、美味そうなガキを4人も引き連れてるな
しかも女もいるじゃないか」

「見たところ下弦を辞めさせられた鬼だな!
鬼殺隊炎柱であるこの俺が相手をしよう」

「きさつたい!?」

「えん、ばしら?」

小百合「.....鬼殺隊!」

小百合の顔色がクリスマスツリーがライトアップされたかのようにキラキラと生き生きとしだす
炎柱は直ぐに鬼を退治し、小百合達の方へ歩いてきた

「これで分かっただろう?もう鬼はやっつけたから早く帰りなさい。もうこんなことしちゃダメだよ」

男の子たちは泣きながら帰っていった
だが小百合は、じっと炎柱を見つめる


「...な、なんだい?お嬢ちゃん」

小百合「私も鬼殺隊はいる」

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作者名:茶々丸* x他1人 | 作者ホームページ:http://sakuya.uranaituku-ru  
作成日時:2020年8月25日 23時

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