6体目 ページ7
・・・私の個性ってぬいぐるみとか操るんだけど、私自身は何もしてないんだよね・・・
体力テストなのに大丈夫かな、と思ってたけど先生が許可してくれたから良かった。
動物のぬいぐるみを使って数値を荒稼ぎした
｢A、終わったか？｣
『終わった、焦凍も？』
ボーッと少し離れたところで体育座りで体力テストを見てると焦凍が来た
｢まぁな・・・最下位ってアイツか？｣
『今のところ個性、使ってないからね』
私と焦凍の視線の先には緑色のモサモサ髪の男子。
確か爆豪って男子が緑髪の男子に怒鳴ってる
・・・ヒーロー科に入りたくて入試を受けたのに、体力テストの結果で即退学。
退学を逃れる為には個性を使った大記録を出さなければならない。
ふざけているのか、退学したいのか、それとも・・・個性を使えないのか。
緑髪くんの目を見てみる、今は2回目のソフトボール投げ。
『・・・何かやらかすな』
ボソッと言った呟きは焦凍にも聞こえてない。
そしてすぐに凄い風圧。
相澤先生が言った記録は爆豪って奴の記録を超えていた
指が腫れてる・・・やっぱ使えないんだ。
『緑髪くん』
後ろから声をかける。
ポーチからぬいぐるみを取り出す
『・・・傷を癒す、白衣の天使』
私がぬいぐるみに息を吹きかけると、そのぬいぐるみは私と同じくらいの大きさになる
｢“なぁに、A。怪我したの？”｣
『私じゃ無いよ、目の前の緑髪くんを治してあげて』
人型のぬいぐるみに命を吹き込むと意志疎通が計れる、その分体力がゴッソリ抜かれるけど
白衣の天使が緑髪くんの指を触ると、痛そうだった指は治った。
｢凄い個性・・・ありがとう成神さん！｣
『どういたしまして』
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作者名：ツートップは神でしょ | 作成日時：2019年4月3日 15時
