花 ページ10
“明日、君のママとパパのお墓に連れて行くから迎えに行くよ。
君の保護者達にもそう伝えといてくれ。”
そう書かれた手紙が私の元へ届きました。
いよいよ、明日なんだ。
パパとママのお墓に持ってくお花を買わなきゃ。
すぐに私はパパに伝えると、お花を買いに行くことにしました。
何のお花にしようかな。
「カランコエなんてどう？」
お店でお花を選んでいると、誰かに話し掛けられました。
いったい誰だろうと思って見ると。
「えっ！？」
「久しぶりだね、Aちゃん。」
「ク、クロお姉ちゃん！！？」
黒く長い髪に、赤い眼鏡のお姉ちゃん。
彼女のことを忘れたことなんて一度もなかった。
「また大きくなったね。」
「クロ、お姉ちゃん！！」
久しぶりに会えたことが嬉しくて、私は思わずお姉ちゃんに抱きついていました。
「元気だった？」
「うん！
Aね、もう小学校三年生だよ！！」
「そっか。
早いね、もう小三か。」
Aの頭を撫でてくれたお姉ちゃんに、自然と私は笑みが零れる。
嬉しい。
クロお姉ちゃんに会えたんだもん。
クロお姉ちゃんは、パパと私を助けてくれた人だ。
今私がパパと一緒に暮らせているのも、クロお姉ちゃんのおかげなんだから。
「お花探してたんだね。
誰かへの贈り物でしょ？」
「うん、パパとママのお墓に行くから。」
「そっか……」
少し悲しそうな表情をするお姉ちゃんに、私は大丈夫と言って笑う。
「それならやっぱりカランコエなんていいんじゃなかな。
カランコエの花言葉には、相手に対して“幸福を告げる”とか、“思い出をありがとう”とかあるから。」
「そうなんだ。」
「Aちゃんが今元気に楽しく生活してるよって伝えてあげたら、きっとパパとママも喜ぶと思うよ！」
「うん！
そうする！！」
というわけで赤いカランコエを買うことにした。
「じゃあ、私は行くね。」
「待ってクロお姉ちゃん！！」
去ってしまうお姉ちゃんを引き止めて、私は彼女に問いかける。
「またあえる？」
「うん、そうだね。
また会えるかな。」
そう言ってクロお姉ちゃんは微笑むと、その姿は一瞬にして消えた。
クロお姉ちゃんも、私や京介と同じなんだよね。
今のは、瞬間移動かな。
今度また超能力のことで教えてもらいたいな。
クロ「ねぇ、かわいい？」學「………」クロ「ねぇってば！」學「興味ないね。」クロ「ううっ、ひどい……」學「酷いのは君だろ。お金を返してもらいたいね。」クロ（言い返せない）→←近づく未来
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江華 - 番外編も更新頑張ってください！ (2018年11月15日 21時) (
レス) id: fbe2f2b326 (このIDを非表示/違反報告)
壱(プロフ) - 江華さん» 完結はしましたが、本編で載せられなかったお話しがいくつかあるので、番外編を出したいとは思っていました。丁度お声を下さりありがとうございます！ (2018年11月15日 21時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
壱(プロフ) - 江華さん» コメントありがとうございます。すいません、返信遅くなりました。最後まで読んで下さりありがとうございます。作者の励みになっております！ (2018年11月15日 21時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
江華 - 完結お疲れさまデーース！ これで完結、なんか寂しいです(泣) 、時間があれば番外編書いてくれますか？ (2018年11月14日 19時) (レス) id: fbe2f2b326 (このIDを非表示/違反報告)
壱(プロフ) - 江華さん» コメントありがとうございます。すいません、返信遅くなりました。スランプ気味で亀さん更新ですが、少しずつ更新出来るよう頑張っていきますので、応援宜しくお願いします。 (2018年5月10日 22時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：壱 | 作成日時：2018年5月2日 23時
