真実 ページ47
學峯side
Aちゃんが一人出て行ったのを確認し、私は兵部君に視線を向けた。
「姫にはああ伝えたが、あの石の中にはクロの魂が入ってる。」
なんとなく、そうではないのかと予想はしていた。
最後のお別れだと言われて彼女は消えてしまい、次に現れたのはこのペンダント。
しかもクロからの贈り物だと言われれば気付く。
＊
「學峯さん、私ねずっと貴方の側に居るって決めたの。
だから、私は居なくなるね。」
最後に告げられた言葉の意味をこれで理解した。
「クロは…彼女はな、どんな形であれお前達の側に居たいと願った。
ずっと姫の成長も近くで見れるし、お前が近くに居るからって言っていた。」
「そうか……」
「クロの言葉は伝えたからな。」
兵部君はその後用事が済んだと言って、居なくなった。
その後、Aちゃんから殺せんせーが目をさまたと聞き、私は兵部君から聞いた話しを彼にも伝えたのだった。
_____________________________________
殺せんせーside
温かい光を感じた。
その光に懐かしさを感じる。
《殺せんせー》
名前を呼ばれて目を覚ます。
何もない真っ白な空間に私はいて、そして目の前には見知った子がいた。
「クロ……」
彼女は私に手を振る。
そしてその姿は一瞬にして変わり、ピンクの長い髪と、青い瞳になっていた。
ああ、そうだ。
彼女は、Aが成長した子で、未来から来たんだ。
「A……」
《お別れを言いに来たの。
まあ、完全にね、居なくなるわけじゃないんだけど。
一応お世話になったしね。》
「そうでしたか……」
「パパ、私ね…パパに会えて良かった。
今まで、ありがとね。」
「こちらこそ。
私もAに会えて良かったです。
かけがえのない大切なものができましたから。」
《これからも、あの子と幸せに暮らしてね。》
これからも？
いや、私は……
《大丈夫だよ、パパ。
私やあの子がいればね。
だって、パパは殺せんせーなんでしょ。
そう簡単に死ねないんだからさ。》
花が咲いた様に笑う姿に、私もまた微笑む。
「そうでしたね。」
《大丈夫、体のことは心配しないで。》
その後、私は本当の意味で眠りから覚めた。
そして聞かされたのは、クロから預かったペンダント。
私はそれを大切に握り、涙を流した。
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江華 - 番外編も更新頑張ってください！ (2018年11月15日 21時) (
レス) id: fbe2f2b326 (このIDを非表示/違反報告)
壱(プロフ) - 江華さん» 完結はしましたが、本編で載せられなかったお話しがいくつかあるので、番外編を出したいとは思っていました。丁度お声を下さりありがとうございます！ (2018年11月15日 21時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
壱(プロフ) - 江華さん» コメントありがとうございます。すいません、返信遅くなりました。最後まで読んで下さりありがとうございます。作者の励みになっております！ (2018年11月15日 21時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
江華 - 完結お疲れさまデーース！ これで完結、なんか寂しいです(泣) 、時間があれば番外編書いてくれますか？ (2018年11月14日 19時) (レス) id: fbe2f2b326 (このIDを非表示/違反報告)
壱(プロフ) - 江華さん» コメントありがとうございます。すいません、返信遅くなりました。スランプ気味で亀さん更新ですが、少しずつ更新出来るよう頑張っていきますので、応援宜しくお願いします。 (2018年5月10日 22時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：壱 | 作成日時：2018年5月2日 23時
