“私”の思い ページ20
倒れた幼い私を見下ろす。
「ごめんね。」
私は近づいてしゃがむと、幼い私の額に触れた。
記憶を操作をする為に。
「君には思い出してもらわないといけないの。
早めに気付いた方が、いいんだから。」
そして私は後方から二人気配を感じて、後ろを振り返る。
「クロ….…」
先程少し離れた場所に瞬間移動させたパパと學峯さんが戻って来たようだった。
「ありがとう、學峯さん。
協力してくれて。」
「ああ….…」
やっぱり、學峯さんに頼んで良かった。
なんだかんだ言って、彼は私に協力してくれるし、頼りになる存在だ。
「クロ、私は聞いてませんよ。」
私を怒りの目で見ているパパに、頭を下げる。
「ごめんなさい、パパ……」
そう言えば、パパには話していなかったか。
「こうするしかなかったの。
私は、頼ることができなかったから。
でも、今のこの子は違う。
頼れる大人がいる。
それにね、気付いてもらわなきゃいけないから。」
幼い私の近くには、頼れる大人達がいる。
パパや學峯お兄さん、烏間さんや、イリーナさん。
みんながいるからこそ、彼らを頼るべきなんだ。
そう、私は全てを一人で背追い込もうとした。
全部自分でしなきゃって思ってしまった。
あの男に対して、けじめをつけるって決めて。
私は一人で突き進んでしまったんだ。
でも、それがいけなかった。
何かを成し遂げるのに、人間一人の力では歯が立たない。
特に強固なまでに代え難い未来においては。
そこには強い人の思いが込められている。
それを打ち破る為には……
仲間の存在が大切なんだから。
だから、幼い私に早めに気付いて欲しい。
私と同じ過ちをしないように。
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江華 - 番外編も更新頑張ってください！ (2018年11月15日 21時) (
レス) id: fbe2f2b326 (このIDを非表示/違反報告)
壱(プロフ) - 江華さん» 完結はしましたが、本編で載せられなかったお話しがいくつかあるので、番外編を出したいとは思っていました。丁度お声を下さりありがとうございます！ (2018年11月15日 21時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
壱(プロフ) - 江華さん» コメントありがとうございます。すいません、返信遅くなりました。最後まで読んで下さりありがとうございます。作者の励みになっております！ (2018年11月15日 21時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
江華 - 完結お疲れさまデーース！ これで完結、なんか寂しいです(泣) 、時間があれば番外編書いてくれますか？ (2018年11月14日 19時) (レス) id: fbe2f2b326 (このIDを非表示/違反報告)
壱(プロフ) - 江華さん» コメントありがとうございます。すいません、返信遅くなりました。スランプ気味で亀さん更新ですが、少しずつ更新出来るよう頑張っていきますので、応援宜しくお願いします。 (2018年5月10日 22時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：壱 | 作成日時：2018年5月2日 23時
