割れた眼鏡 ページ24
フレッドが感じていたという違和感の正体は未だわからないまま、月日が経った。フレッドももうあまり考えるのはよしているようだった。
Aも一年生の時と同じように、フレッドに愛を囁き続けている。側から見れば違和感なんて何も感じないし、
やっぱり毎日愛を囁き続けられる本人はいろいろと大変なんだな、と周りの生徒は思うだけであった。
そんなある日、
「あら〜........」
Aは言葉を失った。
Aの目の前には、バリバリに割れてあちこちに小さなレンズのカケラが散らばるメガネがあった。
白く薄汚れたレンズに、未だ光を反射させるほどの輝きがあったんだと思わせるような様子だった。散らばったカケラとひび割れたレンズが、チカチカと小さく光を反射させている。
事の始まりは、ほんの数分前にのぼる。
ご存知の通り、A・ノッテボームはスリザリン寮生から嫌われている。嫌われているってことは、もちろん目をつけられているってことと同格なわけで。
Aの事を気に入らない女子生徒が、
Aの眼鏡をひったくり、そのまま勢いよく踏みつけたのである。
ひったくる際も、「きったない！」と文句を言いながら奪っていた。汚いと思うなら触らなきゃいいのに、とAは思ったし言った。しかしどうやら本人には聞こえなかったようだ。
眼鏡はひしゃげてしまい、これではもう使い物にならない。
眼鏡を踏みつけた張本人のダーティーブロンドの髪が
満足げになびいた。グリーンの瞳がAを見下す。
そして仕上げだというようにグリグリと眼鏡のレンズを踏んだ。
「そんなに踏んだら靴にレンズが刺さって足を怪我するわよお嬢さん？あ...ごめんなさい、その分厚い足に刺さる前にレンズが更に砕けちゃうわね」
「ハァ？アンタ、アタシを誰だと思ってそんな口聞いてるわけ？アタシはアンタの汚い眼鏡を見かねて、新しい眼鏡を買えるように気を使って壊してあげたのよ？
____あっやだごめんなさいね？新しい眼鏡を買うお金も無い庶民なんだったわね！アタシってばうっかりしてたわァ」
口元に手を当てて、耳まで裂けるんじゃ無いかと思うくらい下衆な笑顔を浮かべて嘲笑う。
Aはその台詞を聞き流し、眼鏡を拾おうと屈んで手を伸ばした。
その時、女子生徒の足がAの手を踏みつけた。
「ッ...！」
「あら？ごめんなさい、汚い虫かと思って踏み潰しちゃったわ」
高く耳障りな声がAの頭上から降りかかった。
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ちとせ(プロフ) - ちぢぶさん» レスにレス失礼します、ええー！ええー！すごくすごくすごく嬉しいです（ ; ; ）続編もとっても楽しみです☺︎ (2023年3月5日 11時) (
レス) @page50 id: eeb6bd2221 (このIDを非表示/違反報告)
ちぢぶ(プロフ) - ちとせさん» わ〜！ありがとうございます〜！！是非これからも3人の物語を見守っててくださいませ...！私もちとせさんの作品を愛読させて頂いてます...！！大好きです...ﾍﾍ...^^*こちらこそ応援してます！更新頑張ります！ (2023年3月5日 9時) (レス) id: a1d11d1f69 (このIDを非表示/違反報告)
ちとせ(プロフ) - コメント失礼します☺︎女の子とフレッドくんはもちろん、ジョージくんも可愛くてかっこよくて素敵です、みんな幸せになって〜〜の気持ちで読んでます（ ; ; ）これからも応援してます、すきです♡♡ (2023年3月4日 21時) (レス) @page48 id: eeb6bd2221 (このIDを非表示/違反報告)
ちぢぶ(プロフ) - rapierさん» わー！ありがとうございます...！嬉しいです...更新頑張ります！ (2023年2月25日 20時) (レス) id: a1d11d1f69 (このIDを非表示/違反報告)
rapier(プロフ) - めっちゃくちゃ好きです!応援してます‼︎ (2023年2月25日 19時) (レス) @page7 id: bda167fb53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぢぶ | 作成日時：2023年2月18日 0時
