ほら、集中して ページ12
「_____あ、のさぁ.....集中、できないんだけど」
ジョージとリーは、コイツ、ついに言ったぞ...！と思った
フレッドはAの方を見る事はせず教科書に目を落としたまま、言った
「あら？それって私が目の前にいてドキドキしちゃうから？」
「はぁ？馬鹿、ちがうし」
なんかこのやりとり前もしたな、とフレッドは思った
「私、あなたの言いつけを守って、良い子にしてたんだけど」
"良い子にしてた"_____その響きがなんとなく気持ち悪くて
フレッドは一瞬眉を寄せる
どこが重要なのか分からないから、とりあえず教科書の文を紙に写していたのだが、その手もすっかり止まってしまっていた
彼女の視線が気になってしまって仕方がなかったのだ
「手、止まってる」Aが言った
「うるさいな、休憩してんの」フレッドが言い返す
Aがスッとフレッドの前から教科書を取る
あっちょっと、とフレッドは少し怒った
「このページ、試験範囲じゃないわ
＿＿＿フレッド、貴方...違うページを勉強しちゃうくらい、集中できてなかったの？」
Aのその言葉にフレッドは驚愕する
まさか自分がそこまで動揺してるとは思ってなかったからだ
しかし意外にも頭は冷静で、フレッドは取られた本を奪い返し言い放つ
「ふん、ご都合な自己解釈はご勝手に！
君こそ、俺の顔ばっか見てないで勉強に集中しろよ
今日の分が終わったなら、明日の分もしちゃえば良いじゃないか」
「や〜んつれないのね...ちょっとした可愛いイタズラなのに」
そう言って頬を膨らます目の前の女にフレッドはちょっと引いた
フレッドは再度教科書に目を落とし、今度はちゃんと試験範囲の箇所を書き写す
ふと正面に目だけを上げると
フレッドの言葉が聞いたのか、Aは勉強を開始していた
書き写すだけほフレッドとは違い、彼女のやり方で綺麗にまとめている。さすがは学年トップクラスの頭を持つ優等生だ
もはや開いた教科書なんて飾りかのように、教科書にはほとんど目をやらず紙につらつらと書いていく
彼女の頭の中では、もう既に点と点は結ばれて歴史は完成されている。彼女にとって教科書なんて、ほんのアクセサリー程度でしかないのだ
彼女の手元から、徐々に顔に目線をやる
顔を少し俯かせているので、眼鏡の隙間から直に目が見えた
やはり、そこには綺麗なアメシストが埋まっていた
ふん、綺麗なのは目だけだ____フレッドは心の中で悪態をつきながら、目の前の彼女を見ていた
その時
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ちとせ(プロフ) - ちぢぶさん» レスにレス失礼します、ええー！ええー！すごくすごくすごく嬉しいです（ ; ; ）続編もとっても楽しみです☺︎ (2023年3月5日 11時) (
レス) @page50 id: eeb6bd2221 (このIDを非表示/違反報告)
ちぢぶ(プロフ) - ちとせさん» わ〜！ありがとうございます〜！！是非これからも3人の物語を見守っててくださいませ...！私もちとせさんの作品を愛読させて頂いてます...！！大好きです...ﾍﾍ...^^*こちらこそ応援してます！更新頑張ります！ (2023年3月5日 9時) (レス) id: a1d11d1f69 (このIDを非表示/違反報告)
ちとせ(プロフ) - コメント失礼します☺︎女の子とフレッドくんはもちろん、ジョージくんも可愛くてかっこよくて素敵です、みんな幸せになって〜〜の気持ちで読んでます（ ; ; ）これからも応援してます、すきです♡♡ (2023年3月4日 21時) (レス) @page48 id: eeb6bd2221 (このIDを非表示/違反報告)
ちぢぶ(プロフ) - rapierさん» わー！ありがとうございます...！嬉しいです...更新頑張ります！ (2023年2月25日 20時) (レス) id: a1d11d1f69 (このIDを非表示/違反報告)
rapier(プロフ) - めっちゃくちゃ好きです!応援してます‼︎ (2023年2月25日 19時) (レス) @page7 id: bda167fb53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぢぶ | 作成日時：2023年2月18日 0時
