【実.況.者】君と僕の恋愛事情【短編集】 (ページ10)

今日:20 hit、昨日:1 hit、合計:29,610 hit

. ページ10

『･･･ああああああ、フジ待って！！！！』

フ「Aが寝坊なんて珍しいね、昨日考え事しててよく寝られなかったんじゃないの？」

うっ、鋭い。

フ「ほんとAって分かりやすいよね」

『もー、からかわないでよ』

フ「ごめん、ごめん」

フ「A、時間もないし支度手伝うよ」

『･･･あ、ありがとう』

フジは私の髪をクシでとかしてくれた。

フ「そういえばAってさ、なんで髪のばしたの？」

フジが髪は長い子が好きって昔、言ってたから。

･･･なんて言えるはずもなく。

『･･･んー、なんでだろ、気分転換かな？』

フ「･･･そっか」

一瞬、辛そうな顔が見えたのはきっと気のせいかな。

支度が終わり、登校しようと思った頃、

フ「A、制服ヨレヨレだよ。着替えないの？」

『･･･あ、忘れてた』

まだ支度は終わってなかったみたいです。

『じゃあ、着替えるからフジは先出て･･･』

フ「あれ、俺、支度手伝うって言わなかったっけ？」

『言ったけどそれが何？』

・

・

・

・

・

フ「Aの着替え手伝うよ」