【実.況.者】君と僕の恋愛事情【短編集】 (ページ24)

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□とある企画で　【ｋｙ】ページ24

「Aー、実写撮るぞー」

『いいけど、何すんの』

「それはもう考えてるから早くしろー」

『はいはい』

私は今、女ということを隠して、性別不明のゲーム実況者として活躍している。(男性とコラボしたときに叩かれるのが怖いから。)

それをたまたま知った、幼馴染みのキヨが一緒に実写撮ろうと言ってきて今に至る訳だ。

『てか、私顔だししてないし、性別ばれちゃうから何か顔隠すもの頂戴よ』

「はいはい、俺のパーカでいいだろ」

『･･･うわ、露骨に自分のパーカーアピんなよ』

「いや、アピってねーから早くしろ」

そう言われ、私はパーカーを着用し、目が隠れるまでフードをすっぽりと被った。

「おい、マスク」

『あ、忘れてた、あんがとー』

そして、マスクを着用。

『よし、撮るぞ、キヨ。』

「んー、声と胸は大丈夫だな、よし撮るぞ」

『おい、胸は聞き捨てならんぞ』

「黙れ、ペチャパイ」

『･･･最後に言い残したことはないか？』

「あぁ！！やめろ、やめろ！！包丁取りに行こうとすんな、俺が悪かったって！！！」

『分かればよろしい』

「てか、声には怒らないんだ」

『日頃から、“女版の牛沢”って呼ばれてますからね、誰かさんに、ね！』

「･･･わっーた、わっーた、悪かったって、撮ろ。」

『はい、動画スイッチ入れろよ』

「お前こそな」

そんなこんなで撮影が始まった。