□家族大好き実況者 【ky】 ページ22
『・・・キヨってさ、』
「うん」
『ほんと、家族大好きだよね。』
キヨのツイッターをスクロールしながら、私はそう言った。
「まぁな」
『・・・いいなー、』
「いいなーって、お前も家族みたいなもんだろ。」
確かに私達は、幼馴染みで家族みたいな存分だ。
だけど、やっぱりキヨとは育った環境が全く違うわけで。
私の家の環境は、よくなかった。
キヨの家族みたいに、笑い合うことさえなければ、一緒に食卓を囲ったことすらなかった。
家族崩壊をしたのはいつ頃だっただろうか・・・。
「・・・んな、顔すんなよ。」
キヨは、少し微笑みながら私の頭を数回撫でた。
「お前が小さい頃から、こうやって泊めてやってんだろ。お願いだから、悲しい顔すんなって。」
そう、私は家出を繰り返してはキヨの家に泊まっている。
お互いもう、思春期まっさかりの時期だし、あまりよくないってのは分かっているけど。
どうしても、キヨの優しさに甘えてしまっている。
『・・・ありがと、キヨ。』
私が少し微笑むと、キヨは顔を紅く染めた。
あぁ、キヨと付き合えて、あわよくば家族になれたらいいのにな。
なんて、私はよたらぬことを考えた。
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blackapple(プロフ) - 更新待ってます!頑張って下さい! (2018年12月14日 23時) (レス) id: a2bedeb8e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しょうゆもち | 作成日時:2018年9月30日 18時