【実.況.者】君と僕の恋愛事情【短編集】 (ページ17)

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『･･･服から手、離して』

キ「それならもっと抵抗しろよ、風紀乱したくないんだろ？」

アイツはそれをわざとらしく言ってきた。

そういうところ、腹立つ。

だから私は精一杯の力で手をのけようとした。

･･･なにこれ、びくともしない。

キ「さすがの風紀委員長サンでも俺の力には叶わないかー。」

アイツはそう言うと、

私の服をビリビリに破って、脱がせてきた。

反射的に手で体を隠す。

『･･･ねぇ、破く必要も脱がす必要もないでしょ？』

キ「風紀にうるさい風紀委員長サンでも、下着は派手目なんだね」

『･･･っ、』

キ「･･･ねぇ、何カップあるの？」

『性犯罪で訴えるよ？』

キ「じゃあ、俺はその前に風紀委員長サンが風紀乱してまーすってばらしちゃおっかな？」

そう言って、アイツは私に向けてシャッターを切る。

･･･くそ、完全に油断していた。

『今すぐ消して』

キ「やーだね、カップ数教えてくれないとこの写真皆に送っちゃうよ？」

･･･く、そ、コイツ。

『･･････D、』

キ「だよねー、そこそこあんじゃん」

キ「そういえば、俺、まだ風紀委員長サンとやってないよね？」

『･･･は？』

キ「いやー、さっきの女ほんとくそでさ、全然気持ちよくなかったの」

お前の性格の方がくそだろ。

と、思ったけど口には出さないでおいた。

キ「だから、今日はなんだか変な気分なんだよねー。」

『･･･ナニが言いたいの？』

キ「そうだなー、一緒に風紀乱そってことかな」

そう言うと、妖しげにアイツは笑った。