【実.況.者】君と僕の恋愛事情【短編集】 (ページ16)

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その女子生徒は、泣きながらどこかへと走っていった。

空き教室の扉はさっきの女子生徒により開かれていた。

そのせいで、中にいるアイツと目が合った。

キ「そんなとこで何してんの？風紀委員長サン。」

『･･･たまたま通っただけですよ』

キ「嘘下手だね、ちょっと聞いてたでしょ」

キ「･･･扉から影、丸見えだから」

『別に聞きたくて聞いてた訳じゃないんで』

キ「風紀乱すなとか言ってるくせして、こういうの止めにこないんだ。」

私はその言葉にカチンときてしまった。

『風紀は乱してほしくないですけど、普通そうゆう時って入りずらいですから。わかります？』

キ「止めに来ないくせして風紀、風紀うっせー奴だな」

『･･･、喧嘩売ってるんですか？』

キ「別に」

もう、だいぶイライラしてきた。

そろそろ、話を終わらせたい。

キ「･･･だりぃーな、さっさと話終わらせたいから一旦空き教室入ってこい。」

それはアイツも一緒だったらしく、

私は空き教室へと入り、扉を閉めた。

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その瞬間、

アイツに手をひかれ、

床へと押し倒された。

『･･･な、んですか、離してくださいよ』

キ「やだね、お前が風紀乱さないかチェックしてやるよ」

そう言って、アイツは私の服に手をかけた。