佰漆拾弐 ページ22
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ぎゃあぎゃあと騒ぐ自由人達を、しのぶちゃんと宇髄さん、小芭内がやっとの事で追い出したことで、ようやく息をつけた。
嵐のように登場して嵐のように去っていったな……
蜜璃ちゃんとの初の対面にはさすがに驚いてしまった。聞けば、不揃いだった私の髪を整えてくれたのは蜜璃ちゃんらしい。そういえば、肩につかないくらいの長さになってる…
初めましてなのに全然お話できなかった。今度ちゃんとお礼をしないとな。
『それにしても、みんな大袈裟だったね』
そんなに心配をかけてしまったのか。
…でもまぁたしかに、眠る前の最後の記憶は血みどろの私だ。きっと死んだかと思ったよな…
『少し眠っていただけなのにな…』
煉「……"少し"?何を言ってるんだ」
怪訝そうに眉を潜めた煉獄さん。彼がそんな顔をするなど珍しい。
何か、気に触ることを言ってしまっただろうか。
宇「…半年だ。お前、派手に半年寝てたんだぞ?」
し「姉さんは二ヶ月も前に目を覚ましましたよ」
『…………え?』
半年……?六ヶ月……?
……まて、まてまてまて。
……原作は?
『…新しい柱は、誰になったのかな』
宇「あぁ、冨岡だよ。あと、不死川っつう男も。そこの伊黒ももうじき、」
小「…やめろ、その話は近々俺からする」
宇「へーへー」
『(……まずい、)』
冨岡さんが柱になってすぐに、竈門家が襲われたはずだ。
まさかもう、原作が始まってる…?
__カァァ!
不意に庭へと飛び入って来たのは、私の鎹鴉ではなかった。
小さなしめ縄を首に巻き、上品に降り立ってみせる。脚には紙が括り付けられていた。
『……お館様から御手紙だ。少し、席を外してくれるかい』
小「……わかった。何かあったら直ぐに呼ぶんだぞ」
"あくまでも不本意だ"と分かりやすく顔に出して、小芭内は二人を連れて部屋を出ていった。
襖が閉じられたと同時に、手紙を開く。
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らっつ - 久々に見に来たら更新されてびっくり。素敵なお話をありがとうございます! (8月31日 22時) (レス) @page25 id: c7494693fb (このIDを非表示/違反報告)
透水 - 終わり!?続きは無いのでしょうか… (7月21日 13時) (レス) @page25 id: e8fae7b723 (このIDを非表示/違反報告)
とく(プロフ) - 面白いです、続き待ってます!! (7月21日 0時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
ppp - 更新、本当にありがたいです!いつまででも待っております。更新よろしくお願いします! (7月20日 10時) (レス) @page25 id: 746217eb38 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - うん.....泣きましたぁ( ;∀;) 本気と書いてマジで (6月15日 14時) (レス) @page25 id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:M2 | 作成日時:2020年6月4日 20時