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佰伍拾 ページ50

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『……………………ん…』



静かな部屋の中、ゆっくりと瞼を開ける。


ぼんやりとした頭のまま、襖の開け放たれた縁側へと顔を向けた。



空が橙色だ。もう夕方か。




『(…ん〜、久しぶりにこんな寝た……





…あれ、そういや私昼前に一回起きなかったっけ…夢?)』



…いや、確かに、体調不良で起きたはず。



ん〜〜…




……まぁいいや。お腹空いた。


とりあえず、何か食べるか。



『よいしょっ…………




…ぅわっ、…?!』



立ち上がり部屋の襖を開けたところで、急に視界が眩しく白んだ後にぐるぐると回り始める。


足の力が抜け、重力に逆らうことなく廊下に倒れ込んだ。




ドンッと大きな音が鳴る。


頭から脚まで至る所を強く打ったような気もするが、意識が朦朧としていて何が何だかよくわからない。


指が、軽く痙攣する。


ただぼーっと空虚を眺めながら、意識の回復を待つ他なかった。




十数秒後、



遠くから物音が聞こえたのを認識して、意識が戻り始めたことを自覚する。




『(あ〜、そろそろ動けるかなぁ…)』



小「騒がしいな、一体何の音だ……


…………ッ姉様!?」




部屋から小芭内が出てきた。さっきの物音は小芭内だったか。



駆け寄り、私を支え起こしてくれた。




『…、…すまない…おはよう、小芭内』


小「おはようじゃないだろう!何があった!?」


『ちょっとした目眩だ……寝すぎたかな。案ずることは無いよ』


小「ちょっとした目眩なら床に倒れ込んだりしない!栄養不足か?疲れが抜けきっていないのか?どちらにせよ今は安静にしておけ。腹が減っただろう。何か持っていくから部屋に戻れ」


『心配してくれてありがとうね、でも大丈夫だよ』


小「ありがたく思うのなら言うことを聞け!」


『えっ、ち、ちょっと…!』



小芭内は徐に私を横抱きにして部屋に運び入れた後、私を布団にそっと寝かせた。



小「いいか、絶対にそこから動くなよ、絶対にだ。動いたらどうなるかわかっているな?」


『…わかったよ、動かないよ』



圧に負け、仕方なく返事をする。


小芭内は半信半疑の目で私を見たあと、部屋を出ていった。





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↓続編
(http://uranai.nosv.org/u.php/novel/As1-4/)

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MARE(プロフ) - 海の中で目開けでも染みませんよ。普通の水と同じです(体験談) (2021年6月26日 20時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
かん - お久しぶりでございます…!楽しみにしてました。これからも楽しみに待っております! (2020年6月7日 16時) (レス) id: b9832c7634 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すごいハマってます。小芭内かわいいです/笋靴砲呂燭泙蠅泙擦鵝そしてむいくんの可愛さも尊い 小芭内が一時期愈史朗くんに近かったのが笑いました。これからも楽しみにしております。(^-^) (2020年6月3日 2時) (携帯から) (レス) id: b9fae3d1e9 (このIDを非表示/違反報告)
shion - 久しぶりの投稿嬉しいです!!続きも楽しみにしてますっ! (2020年6月2日 1時) (レス) id: bbadf961a9 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮(プロフ) - めっちゃハマりました!!続きが読みたいです!更新頑張ってくさい! (2020年5月26日 22時) (レス) id: d6f1919e89 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:M2 | 作成日時:2020年1月31日 20時

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