箱推しなので箱ごと守ろうと思う 参【鬼滅の刃】

佰弐拾伍 ページ25

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『…………』




当初予定してた言葉と違くないですか蛍さん？


あれ、私の時間がなんちゃらって話してなかった？




"お前が欲しい"て…プロポーズやん……二回目…


てかひょっとこ面に言われてもあまりグッとこなかったぞ…





『……えっ…と……』




鉄「馬鹿ですか貴方、言う前に"言う宣言"してどうするんですか！あと台詞違いますよ！それと、お互いにお面を外した状態で言いなさいとあれ程…！




…………はっ……！！」




物陰から見守っていたがつい出てきてしまった感満載の鉄穴森さん入場です。何やってんのこの人。




『…鉄穴森さん、さっきぶりですね』


鉄「………どうも…」




一方の蛍さんはというと、





鋼「………………」




お耳を真っ赤にして俯いております。微かにプルプル震えてる。


ちょっと可愛いやないか。





『ふふ、どうして言われた私よりも照れてるんですか』


鋼「…知らん」


『…蛍さん、私、二十歳になったんですよ』


鋼「…そうか。俺は三十四だ」


『………そうですか。



そうだ、今度、お酒を飲むのに付き合って頂けませんか？まだ飲んだことがないので興味があって。

今日は多めに代金をお支払い致しますので、そのお金で。なのでどうか受け取ってください』


鋼「…」



小さく頷いた蛍さんの手を取ってお金を渡す。




『…ありがとうございました。では、失礼しますね』








＿＿＿＿＿＿＿







鉄「…渾身の求婚、彼女にうまく丸め込まれましたね」


鋼「……………」


鉄「代金、多めどころじゃないですね、これ。数回は飲みに行けますよ、よかったですね」


鋼「………………」


鉄「でも鋼鐵塚さん、確か貴方、お酒飲めない人では？」


鋼「……………………





………………………………飲む…」



鉄「……頑張ってくださいね」






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