箱推しなので箱ごと守ろうと思う 参【鬼滅の刃】

佰拾陸 ページ16

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ざぶんと音を立てて海に飛び込んだ。



気泡が肌を滑る感覚がくすぐったくて心地いい。






『(ん〜〜染みるから目は開けらんないよなぁ〜〜。気配で闘うしかないかぁ〜〜)』




微小な音と殺気を感知するしかない。



隊服のスカートの存在意義がない状態だけどそんなん気にしてらんないよね。タイツ履いてるからセーフ！！



ただ、刀が塩水で錆びないかどうかが心配ね。蛍さんにメンテナンスしてもらわないと……





『(…さて)』



「ハハッ！バカだなぁお前、自分から海に飛び込むなんざ！」




後方から声が聞こえた。鬼だ。





『………………………』




水ん中で喋れるのか……つよい……




「ん？その刀…お前、鬼殺隊か？」


『……………………』


「フンッ、目も口も開けらんねぇか。まぁいい、息も苦しくなってきただろ？直ぐに喰ってやる」


『………………』


「…あぁ、殺す前に俺の名を教えてやるよ。俺は、」

『がぼぶがあ(名乗るなァ)ッ！！！！！』




冗談じゃねぇぞ！！名乗ったらこっちで名前用意しないといけなくな…あっやば息くるしッ。





急いで海面を目指す。




…と、鬼が私の左脚首を掴んだ。



「オイオイどこ行くんだよォ！！」


『(クッソこういうときにダル絡みされたらイライラしちゃうからやめてッ！！)』


「逃がさねグフッ…！？」




とりあえず掴まれてない方の足でがむしゃらに蹴りを入れた。顔面に当たったっぽい。なんかごめん。





『……ッぷは、ぅえっ飲んだ！しょっぱ！ペッ！』


煉「A！！大丈夫か！！！」


『エッ(脱いでる！？ご馳走様です！！！！)ウン』




海面から顔を出して見ると、飛び込む気マンマンの煉獄さんも上の隊服を脱いでました。



肉体美……クソ……罪深い……外見で人殺せる……





煉「俺も参戦しよう！！」




煉獄さんが綺麗なフォームで海に飛び込んだ。



『………………』



と思えば、すぐに浮上してきた。




煉「…ぷはッ！よもや！！しみる！！！」


『……うん、目は閉じた方がいいよ…』





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