箱推しなので箱ごと守ろうと思う 参【鬼滅の刃】

佰拾肆 ページ14

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＿＿カァッ！






『…っんあ……！？』





いつもより控えめな烏くんの鳴き声で目が覚めた。



声がした方を向くが、闇夜に紛れ姿を目視できない。


深夜の屋敷だから声量調節したのね、偉い。







……あれ、いつの間に寝たっけ。あれ、かいがっくんは？




部屋を見渡すと、端っこに綺麗に畳まれた布団が。あらら、帰っちゃった？結局泊まっていかなかったのね。






『……さて、任務かい？』


烏「西南西ニテ合同任務デアル！直チニ向カイナサイ！」



『…よし、案内を頼むよ』







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＿＿＿＿＿＿＿








海鳴りが遠くで響く。




潮風が強く吹き、高い位置できつく結った髪が組紐を巻き込んで大きく揺れた。








『………久しぶりに見たな、海』





煉「俺は昨日も見たぞ！！！(クソ大声)」



『……………そうかい…』








はいこんばんは、合同任務with煉獄のお時間です。




どうやら煉獄さん、一足先に、というか一日前に任務に来てたみたいです。





煉「うむ！今晩の海は昨夜よりも波が荒いな！！」


『おや、そうなのかい？』


煉「船で沖に出てみよう！！！」


『なんで？(なんで？)』





なんでわざわざ波に飲まれに行く？



てか船って何処にあるの？





『……………………』





……まさかあれじゃないよね。



十数年前に乗り捨てられましたみたいな顔してる船。





煉「よもや！こんな所に丁度いい舟が！！」


『いやいやいやいやいやいやいやいや』




ねぇこんなボロ舟に乗れると思ってるの！？ちょっと海の奥の方見てみ！？荒れてるよ！！！！




荒れてるんだよ！！！！(泣)





煉「櫓もあるぞ！ほら！！」



煉獄さんが勢いよく船漕ぐやつを掲げて見せた。





＿＿ボキッ



『ア(ッ！！折れたッ！！！)』


煉「よもやッ！！！！！！！」


『よもやだねッ！！！！！！！(ヤケクソ)』







もうやめとこうよ〜〜(泣)







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