箱推しなので箱ごと守ろうと思う 参【鬼滅の刃】

佰捌 ページ8

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満足気に私の頭を撫でた後、小芭内は隣の自室に帰っていった。






『…………………』





小芭内も大人になったなぁ……あんなふうにさらっと褒め言葉が出てくるようになったなんてお母さん感動…




三年前、この羽織をプレゼントしてくれた時は照れながらの"似合ってる"だったもんね……可愛かったなぁ……今も可愛いけど。



今となっては「とても似合ってる(菩薩顔)」だもんなぁ…感慨深いぞ…うむうむ……





『(…てかマジでいいなこの組紐)』




プレゼントのセンスがいちいち良いの何なんだ何者なんだ。こんな綺麗なのどこに売ってんの。まさかまたオーダーメイド！？


とりあえずお返しの品用意しとかないとな！！




なんて考えながら、写真を桐箱の中にしまった。手紙とか写真とかの保存には桐箱がいいらしいよ！









『………さて、これどこまで読んだっけ』




栞を挟むのを忘れた本を適当に開いた。


そうよ、忘れてたけど私本読んでたのよ。お勉強してたのよ。





内容は、青い彼岸花について。



今までお花の図鑑から経典まで読み漁ったが、どこにも役に立つ情報は載っていなかった。




ちなみに今読んでるのは、


失敗しない彼岸花の育て方〜初心者でも簡単〜


です。






えぇ、育てます。青い彼岸花。育てますよ。





いやさ、青い彼岸花が実物ではなく何かの比喩っていう可能性もあるけどさ、私原作終わる前に死んじゃったからわかるわけないのさ。



為す術もないことは結構前に察してた。



だから育てる。育てるしか道はねぇ。





私もね、私なりに考えてたのよ。


多数の推しが犠牲になるあの無限城編だけはどうにかしたいなとか。




そしたら、そもそも始まらない方向に持っていけばいいじゃんという結末に収束した。



無惨様の目的は青い彼岸花を見つけることと太陽を克服することでしょ？それ達成できたら隠居してくれるんじゃない？鬼にされる人もいなくなるでしょ？知らんけど。




名付けて「無惨様の夢を叶えて穏便に事を済まそう作戦」です。




作戦の第一段階として、青い彼岸花作ります。青い薔薇作れたんだから青い彼岸花だって作れるっしょ(鼻ホジ)。



まぁそれは現代の？未来の？話だし今はナノミクロンの世界でどうこうできる訳が無いので、とりあえず白い彼岸花に青い水吸わせてみよう！これならできる！




てな感じで何事も挑戦というわけでござる。





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