箱推しなので箱ごと守ろうと思う 弐【鬼滅の刃】

伍拾捌 ページ8

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伊黒小芭内side








A姉様の後ろから抱き着き、その小さな背中に体重をかける。






伊「………A」



『わっ…とと……どうしたんだい？あ、もう一口いる？』



伊「…………………いや、いらない」


『ん？そうかい？じゃあ私が…はむっ……はぁ…うまし……』


伊「……よかったな」






俺が身体を密着させても、呼び捨てで呼んでも、これといった反応は全くない。



腰に腕を回しても、擽ったがる素振りさえしない。




ただただご機嫌に可憐な笑顔を振りまいている。






他の奴にもこうなのだろうか。



それとも、俺を信用してくれているからだろうか。







それとも、これが、弟の特権というやつなのだろうか。





伊「……………………」






なんだ、それ。






全く嬉しくない。








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貴方side







甘味だらけのフィーバータイムも終わり。




今日は一日をかけて鬼を狩るよう任務が出されているので、小芭内も他の子も稽古はお休みにさせてもらった。



みんな残念がってくれてた。

随分と懐いてくれたように思う。嬉しいなぁ。





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任務の詳しい内容はこうだ。




【鬼達ガ日中ニ身ヲ隠シテイルト思ワレル洞窟ヲ複数発見シタ。直チニ向カイ、悪鬼ヲ殲滅セヨ】






…ようするに、アリの巣に水流し込むみたいなもん。



結構むごい。あんまり気は進まないけどまぁ仕方ない。






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さて、各地に散らばる洞窟のうちの一つを見つけました。情報によるとここには鬼は一体しかいないらしい。






『……おや？』



カ「…あら？Aさん？」



『久しぶりだね、カナエちゃん。その隊服……いつの間に鬼殺隊に入っていたんだ』





え〜っ岩柱様そんなこと一言も教えてくれなかったよ〜！！


あれー最終選別の見廻りは毎回行ってるはずなんだけどなぁ、たまたま会えなかったのかな…





カ「はいっ、まぁ、つい最近ですけれど」


『そうか…それで、今日はここで任務かい？』


カ「そうですよ！もしかしてAさんも？」


『うん、そうだけど……おかしいな、合同任務とは聞いていないんだよね』


カ「あら、実は私もなんです。なぜかしら…」


『伝達に間違いがあったのかな』


カ「でもそのおかげでAさんに会えたので万々歳ですねっ」


『ッッそうだね』





あ〜ん正統派美人がなんか言ってるよ〜(泣)




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