箱推しなので箱ごと守ろうと思う 弐【鬼滅の刃】

漆拾肆 ページ24

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『………誰かいませんか』





あの、ホント誰でもいいので。





『…ここ、どこですか』





ドッキリとかですか、あのマジで、そういうのいらないので、ホントに。







『…私だけはぐれるとかそんなバグあるんですか』








……ただいま私、無限城で迷子になっております。




やんならきちんと最後まで責任を持って果たすのが決まりってもんよ〜！！私を着地させる地点間違えたならすぐに送り直してよ〜！！！


文字通り前後不覚なんやが〜！！(泣)





……もしかしてわざと？私を城の中泳がして遊んでるの？そんな意地の悪いことする？そっちがその気ならやってやろうじゃねぇか？自力で抜け出してやんよ？





うーん、山で遭難したら頂上に向かえって言うよね。



無限城で遭難した場合はどうすればいいかな。ガイドブックとかないのかな。あるわけないな。とりあえず上に向かう？

あっどっちが上かわかんねぇや詰んだ！






『なーきーめーちゃーーん！！！たーすーけー、』




＿＿＿＿べべんっ





『て…………』


無「………て？…」


『……………て……』






自暴自棄になって叫んでいる途中で上質な畳の上に移動しました。





一人がけのソファーに座って、足を組んで座ってる無惨様。まぁ御御足の長いこと長いこと。


てか畳の上にソファーて…傷むぞ畳…





無「……ッお前！その腕はどうした！？」


『(ぉうッ)』



凄い形相です皆様ご覧下さいホラ。



『…あぁ〜………いや、なに、鬼に食われてしまってね』


無「…ほう…その鬼の特徴を言ってみろ。


私が直々に手を下してやる」


『アッ大丈夫だよ私が斬っておいたからね！』





やばいよ嘘なのにオーラがどんどん禍々しくなっていくよ…


心做しか髪のウェーブも強くなってる気がする……





あっ気のせいだったわ………





無「…………まだ痛むか」


『ううん、痛くないよ』


無「…見せてみろ。




………ふむ…傷口は上手く塞がっているようだが…」


『ふふっ、心配してくれているのかい？ありがとうね。でも、本当に大丈夫だよ。



生えてくるからね』




無「…生えてくるのか」


『生えてくるよ』



無「……お前は何を言っているんだ？」


『生えてくると言っているんだよ』




無「……いや、だから…お前は何を言っているんだ」


『だから、生えてくるんだよ』




無「……いや、…」


『いやだから、』





終わんねぇよ！！！





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