箱推しなので箱ごと守ろうと思う 壱【鬼滅の刃】

肆拾漆 ページ47

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『……あの、初耳なんですが…？』


鋼「何だ、心の準備ができていないなら俺は少しならば待ってやる」


『結婚はしませんよ？』


鋼「…………？」






いやそんな「何言ってんだコイツ」みたいな顔されても……






鋼「なんでだ？」


『逆になんでだ？』



こっちが聞きたいわ？




鋼「結婚、したくないのか…？」



『………』



鋼「…そうか。俺はしたかったんだ…お前と……」





蛍さんが悲しそうに眉をひそめる。






『……………』





…耐えろ。私は上弦の弐と戦う日の為にイケメン耐性をつけた女だ。これしきで折れるタマじゃない…







ってか鉄穴森さんからも何か言ってくれよ！！




そう願いを込めて振り返ると





鉄「…まぁ小鉄くんにも「そんなんだから嫁の来手もない」なんて言われてましたし…本人もそれなりに焦ってるんでしょうね。




別にいいんじゃないですか？結婚。


鋼鐵塚さんが刀とみたらし団子以外で熱を上げるところは初めて見ましたし」



『…………………』






背 中 を 押 さ れ た 。






『でも……ほら、歳の差も結構ありますし…』


鋼「俺はそんなもの気にならない」



『…何時死ぬ身かもわかりませんし…』


鋼「お前が死なないよう俺が至高の刀を打ってやる」



『ほ、ほら、他にも素敵な女性ならたくさん……』


鋼「俺はお前がいいんだ」


『ヴッ…！！！』






蛍さんは徐に私の両手を取る。



うわめっちゃ男らしい手…すげえ……








鋼「俺と結婚、してくれないか…？」




『かっ…………………









考エサセテクダサイ………………』









Bダッシュで逃げた。









＿＿＿＿＿＿＿







鉄「………鋼鐵塚さん」


鋼「………………」


鉄「少々強引過ぎたのでは？」


鋼「………知らん」


鉄「……でもまぁ、脈無しってわけじゃなさそうですね」


鋼「………脈が無いわけないだろ…？何言ってんだ」


鉄「(………わからない、か……おばかなお人だ…)



…頑張ってくださいね」





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