肆拾伍 ページ45
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襲いかかってくる鬼を片っ端から斬っていく。隣を見れば宇髄さんも次々と鬼を斬っていた。
呼吸を使うまでもない雑魚鬼ばかりだが、いかんせん数が多い。
宇「鬼が群れている……わけねぇか。こいつらは親玉の分身かなんかだろ」
『あぁ、その親玉とやらはおそらく情報通り山の奥にいるだろうな』
宇「(口調が…いや、雰囲気が変わった…?)
ッチ……斬っても斬ってもキリがねぇ……」
『親玉を斬らねばこの状況は変わらない…宇髄、頼めるか』
宇「俺はいいが、お前は?この場はどうすんだ。いくら甲でもこの量は……それに抜け道を作る前に鬼がわいてきやがる」
『甲がこれ如きで足止めを食らってどうする。
抜け道か、ふむ……よし、一気にやる。走る準備はいいな?』
シィィィィィ…………
大量に取り込んだ酸素を全て熱に変える。
___炎の呼吸 伍の型 炎虎_
斬撃とともに道が開ける。
『行け!!』
宇「おぉおぉ派手でいいじゃねぇか!!!」
炎虎は、前方広範囲に攻撃を与える技。 チート効果で威力も申し分ない。
…どうやら宇髄さんは鬼の群れを抜けることができたようだ。
『(さてと……私も頑張りますか!)』
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遠くで轟音が鳴った。
音の呼吸か……すっげ〜、空気めっちゃ震えたよ。
それにしてもうるさいな…山ん中でよかった……
安堵していると、うじゃうじゃいた鬼達も灰になっていく。
わぁこの量が一気に灰になるのは…なんか…大気汚染の権化みたいな光景……
宇「A!無事だったか」
『あぁ、宇髄くん。この通り怪我もないよ。任務完了だね、お疲れ様』
宇「そうか……よかった」
『そういう宇髄くんはどうなんだい』
宇「…俺もねぇよ」
『はぁ……強がったら、後でバレた時に恥ずかしい思いをするよ?』
宇「なっ…!……なんでわかった」
『血の匂いがぷんぷんするからね』
素直に認めてくれたので、応急手当とおまじないをかける。
不思議そうに、何か言いたげにしていたけど夜が明けたのをきっかけに解散となった。
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Kさん - なんかこの作品のおかげで小芭内のこと好きになったわ.....この作品好きぃぃ!! (6月14日 20時) (レス) @page36 id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯 - 面白い続きが観たい… (2022年11月5日 11時) (レス) @page14 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
カド松(プロフ) - 彼女、気づいたら痣だらけになってそう (2020年11月14日 19時) (レス) id: 8d052b9284 (このIDを非表示/違反報告)
咲拉(プロフ) - お返事ありがとございます!M2様の文は個性豊かで面白い所も皆様に刺さるポイントだと思っています。これからもM2様らしいコミカルさも折り込まれた作風を楽しみにしています!真摯に対応して頂いてありがとございました。今も大変かと思いますが、体調気を付けて下さい。 (2020年4月21日 13時) (レス) id: 94dbf7702a (このIDを非表示/違反報告)
M2(プロフ) - 咲拉さん» 読み返してみると結構拙い文が多いですね…申し訳ないです。今度リメイクしてみようと思います!有難く参考にさせていただきますね! (2020年4月21日 0時) (レス) id: ca371dd3e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:M2 | 作成日時:2020年1月11日 13時