箱推しなので箱ごと守ろうと思う 壱【鬼滅の刃】

弐拾玖 ページ29

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桃の林に囲まれながら、ぼけーっと獪岳くんを眺める。





『………………………』





獪岳くん、首の勾玉邪魔じゃないのかなぁ。



ふとした衝撃で先っぽ首に刺さりそう…こわい……








獪「っはぁ……素振り百回、終わったぞ」


『(っは！！いかんいかんぼーっとしてた……)


…よし、こっちに来てくれ、まずは身体の軸を正そうか』







獪岳くん、どうやら桑島様の前以外では敬語は全く使わないつもりらしい。





うんうんいいぞ、それでこそ獪岳くんだ。ムフフ……







『左に重心が寄ってる。歪んだ姿勢のままだと左脚だけでなく右脚にも負担がかかる…真っ直ぐ立ってみろ』


獪「……こうか」


『それは右に寄りすぎだ…ちょっと失礼するよ』


獪「っオイ……ちょ、触……」


『…よし、このくらいか。そのまま素振り、五百回』


獪「は？」


『途中で身体が歪んだらまた一から振り直しだよ』


獪「……ッチ…………」





アッハッハなんとまぁよく響く舌打ちだこと！









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＿＿＿＿＿＿＿＿＿








『(ふぃ〜…)…おや、小芭内。ただいま帰ったよ』




屋敷の門をくぐると目の前に小芭内。

なんか、むんっ！って効果音が聞こえる……かわ…






伊「遅い遅いぞ姉様。昼餉の時間はとうに過ぎているというのにこんな時間まで他所の子供の稽古か？それはなんともまぁご苦労なことだな」



『すまないね…約束通り、稽古を始めようか』


伊「俺がなんのためにここまで出迎えたと思っている。まずは飯だ。さっさとこい」








この後めちゃくちゃ食べた。




小芭内と一緒に。




私が帰るまで食べずに待っててくれたのね……


粘着度が気にならないくらい良い子に育ってて姉様安心した…






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