拾弐 ページ12
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『…もうこんな時間か』
お喋りしてたらいつの間にか日が傾き始めていた。
幸せな時間はすぐ過ぎますね、全くもう。
『…そろそろ帰るかな』
こ「えぇ、もう帰っちゃうの?」
『うん、しなくちゃいけないことがあるんだ』
鍛錬とか熊狩りとか鍛錬とかしてない。
就「そっかぁ……」
ウッ……その顔はずるい……
『…んーでも、楽しかったから明日も来ちゃうかもなぁ…』
あの大男がまた酷いことするかもだし。
こ「ほんと!?やったぁ!まってるね!」
『待っててくれるの?嬉しいなぁ…じゃあ、明日は私とお庭で遊ぼうか』
就「よっしゃあ!」
はぁ…どこまでもかわいい…
私って子供好きだったのか……
帰りはお母さんと六人でお見送りしてくれました。
守りたいその笑顔…うぅ……
______
_べしんっ
「いッ、!」
_ドスッ
『…はぁ、三回目。
なんで負けたか明日までに考えといてください』
今回は足を払って一発KO。
今日は門外ではなく、街の外まで運んで放り投げた。
·
今日は早めに来たつもりだったんだけど…少し遅かったようだ。
家に着いた頃には部屋は荒らされていて、お母様が殴られる直前だった。
パンパンっと手を払い、家に戻ると抱きついてくることちゃん。
はいかわいい。(確信)
狐面を外し、ことちゃんを抱き上げた。
こ「ふえぇぇ怖かったぁぁ…!ぐすっ……」
『よしよし怖かったねぇ頑張ったねぇよしよし…』
慰めながら部屋に入ると、蹲る就也くんと心配そうに眉を下げるお母様。
『就也くん?どうかしたのかい?』
就「うぅ……」
「あ、Aさん…あの人が投げた茶碗が足に当たってしまったみたいで……」
『……ちょっと見せてもらえるかな?』
就「ぅん……」
『…(腫れてる…)…ちょっと触るね?
……痛いの痛いの、飛んでこい
わっ、いてて…』
お呪いをかけて、就也くんと同じ足を抑えてみせる。
就「…ぁ、あれ……?いたくない…お姉ちゃん?」
『…いててて…私に移っちゃった……
就也くんは?まだ痛い?』
就「ううん、痛くない…」
『じゃあ、痛いの痛いの飛んでいけ!
…よしっ、これで誰も痛くないね!』
就「お姉ちゃんすごい……!!おまじない使えるの!?」
『ふふっ、まぁね。それにしても就也くん、よく泣かなかったね、偉い、さすが男の子!』
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Kさん - なんかこの作品のおかげで小芭内のこと好きになったわ.....この作品好きぃぃ!! (6月14日 20時) (レス) @page36 id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯 - 面白い続きが観たい… (2022年11月5日 11時) (レス) @page14 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
カド松(プロフ) - 彼女、気づいたら痣だらけになってそう (2020年11月14日 19時) (レス) id: 8d052b9284 (このIDを非表示/違反報告)
咲拉(プロフ) - お返事ありがとございます!M2様の文は個性豊かで面白い所も皆様に刺さるポイントだと思っています。これからもM2様らしいコミカルさも折り込まれた作風を楽しみにしています!真摯に対応して頂いてありがとございました。今も大変かと思いますが、体調気を付けて下さい。 (2020年4月21日 13時) (レス) id: 94dbf7702a (このIDを非表示/違反報告)
M2(プロフ) - 咲拉さん» 読み返してみると結構拙い文が多いですね…申し訳ないです。今度リメイクしてみようと思います!有難く参考にさせていただきますね! (2020年4月21日 0時) (レス) id: ca371dd3e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:M2 | 作成日時:2020年1月11日 13時