弐拾参 ページ23
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皆の埋葬が終わり、気付いた時にはもう実弥は姿を消していた。
玄「兄ちゃん……どうしよう、俺、兄ちゃんに酷いことを…」
『大丈夫だよ。実弥くんはきっと君が後悔していることを知ってる。怒ってないと思うよ』
玄「でも…………」
『実弥くんは優しい。君が一番それをわかっているだろう?』
玄「……うん…………」
『…いつか、実弥くんに謝ろうね。私も一緒にいるから。
…後悔のないように、強く、生きるんだよ』
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_________
__カァァァァァ!!!
烏「西北西!西北西!急ギナサイ!!炎柱様トノ合同任務デアル!!」
あれから街を離れ、身も心も休まらない二日間の休みを過ごした後、相も変わらず私は任務に追われていた。
『遅れてしまい申し訳ございません炎柱様』
炎「…今回行くのはその山を越えた先にある里。蛇女の鬼が出るとの情報だ」
『柱との合同任務ということは、十二鬼月でしょうか』
炎「いや、俺一人でもよかったんだが…どうもその里には、女しかいないらしい。お前が呼ばれたのはその為だ」
『……なるほど…』
間違いない!!!伊黒小芭内いるやつ!!!!
えっ全然桑島様の屋敷から山四つ分の距離じゃないんだけど??
とてつもなく遠いんだけど?桑島様??
そりゃ周辺探しても見つからないわけだ。
まぁ噂で聞いたと言っていたからな…噂じゃしょうがないか…
炎「…行くぞ」
『はっ』
_________
怪しまれないように面は外す。
私から先に里に入ってみると、そこら中が大混乱だった。
__生贄が逃げた!!
__あの方がお怒りよ…!
__探せ!探せ!!
『ねぇ、おねえさん?』
何も知らない子供の振りをして通りすがった女の人に話しかける。
「なによ今急いでるのッ!早く逃げないと…!!」
『どうして?何があったの…?』
「生贄の男の子が逃げたのよ…!あの鬼に食われる前にアンタも逃げなさい!」
『…うん、わかったありがとう』
間違いない。伊黒さんの一件だ。
異常を察知して里に入ってきた炎柱に事情を説明する。
里の人達はある地点を中心に放射状に逃げている。
あの中心が、蛇女の居場所だろう。
炎「…俺は鬼を斬ってくる。お前はここの人達を守れ」
『了解です』
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Kさん - なんかこの作品のおかげで小芭内のこと好きになったわ.....この作品好きぃぃ!! (6月14日 20時) (レス) @page36 id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯 - 面白い続きが観たい… (2022年11月5日 11時) (レス) @page14 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
カド松(プロフ) - 彼女、気づいたら痣だらけになってそう (2020年11月14日 19時) (レス) id: 8d052b9284 (このIDを非表示/違反報告)
咲拉(プロフ) - お返事ありがとございます!M2様の文は個性豊かで面白い所も皆様に刺さるポイントだと思っています。これからもM2様らしいコミカルさも折り込まれた作風を楽しみにしています!真摯に対応して頂いてありがとございました。今も大変かと思いますが、体調気を付けて下さい。 (2020年4月21日 13時) (レス) id: 94dbf7702a (このIDを非表示/違反報告)
M2(プロフ) - 咲拉さん» 読み返してみると結構拙い文が多いですね…申し訳ないです。今度リメイクしてみようと思います!有難く参考にさせていただきますね! (2020年4月21日 0時) (レス) id: ca371dd3e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:M2 | 作成日時:2020年1月11日 13時