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「またセーレム救世軍を追っかけてたのか？」
「とんでもありません…」
そんな会話をしていると、コツコツとまた足音が聞こえる。
「ようこそ、グレイブス長官」
「邪魔するよ、アバナシー」
グレイブス長官が来たらしい。
さっきので苦手意識を持ってしまった私は失礼だがニュートの身体に隠れるように身を寄せる。
察してくれたニュートは何も言わずに私の前に立ってくれる。
ゴールドスタインさんはグレイブス長官が来た途端前に出て姿勢を正す。
「ご報告します。彼はスキャマンダーさん。そして……彼女はレイラーさん。彼のトランクから魔法動物が逃げ大変な騒ぎになりました」
ゴールドスタインさんは期待するかのようにグレイブス長官に報告をする。
なるほど、彼女は闇払いに戻りたいから私達を差し出しているのか。
「見せてもらおうか」
ゴールドスタインさんは床に置いてあるニュートのトランクを手に持つと台の上に置いてトランクの鍵をあける。
ニュートがハラハラした顔つきでトランクを見つめる。
バッとトランクが開かれるとそこには……美味しそうなパンがぎっしり詰まっていた。
あまりのことに驚いてニュートの顔を見ると彼も予想外だったのか私を見て「どうして」と目で訴えてくる。
もしかして…逃げた男性が持って行った方のトランクが本物で……。
「ティナ……」
グレイブス長官は呆れたかのように彼女の名前を呼んだ。
これで彼女のフルネームが知れた。
ーーーーー
私たちはニュートの本物のトランクを探すためにマグルの世界に戻り街を歩いている。
「そこのお嬢ちゃん！花はどうかね！」
『いえ、大丈夫です』
「お嬢さん！随分と綺麗だね、東洋の方から来たのかい？」
『え、えぇ……』
「……A」
色んな人に声をかけられる私を見兼ねてニュートが端を歩いていた私をゴールドスタインさんとの間に入れるようにして位置を入れ替えてくれる。
『ありがとうニュート』
「…気にしないで」
と言いつつ、少し気にしているのかニュートは恋人繋ぎで手を握ってくる。
「レイラーさんっていつもこんなに話しかけられるの？」
『…あー…うん』
「東洋の人って珍しいから…誘拐して売ったらお金にもなるし、目を離したら危ないんだ。仲良さそうに話しかけて連れ去る奴もいるから…」
ギュッ、とニュートの握る手に力が篭もる。
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紅月@aile(プロフ) - 初コメ失礼します！映画沿いで主人公ちゃんとニュートの絡みにドキドキしながら読んでました！何より、文才が凄くて感動しました！2作目も読みたいです！ (2022年5月16日 17時) (
レス) id: 1bb58b29e8 (このIDを非表示/違反報告)
ロッカルキングボーン！(プロフ) - 初めてのコメント、失礼します！本当に本作品が大好きで、本当に最高でした…！主人公ちゃんとニュートの関係性も最高ですし、なにより文が読みやすくて本当に素晴らしいの一言に限ります…！この作品を書いてくださり、そして公開してくださりありがとうございました！ (2022年5月12日 0時) (レス) @page50 id: c839c729ee (このIDを非表示/違反報告)
おちゃ(プロフ) - はじめまして！1作目完結おめでとうございます！！いつも楽しく拝見していました。是非2作目も読みたいです。よろしくお願いします！ (2022年5月12日 0時) (レス) @page50 id: 619933edc5 (このIDを非表示/違反報告)
koropochi0125(プロフ) - 2作目お願いしてもいいですか？ (2022年5月11日 21時) (レス) @page50 id: f7a260b65c (このIDを非表示/違反報告)
真実(プロフ) - 初コメ失礼します！！完結おめでとうございます！！2作目も楽しみにしています！ (2022年5月11日 18時) (レス) @page50 id: 6427fd8af0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるっぷ
| 作成日時：2022年5月1日 20時
