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私とニュートは階段付近にいると連行されてるグリンデルバルドが目の前で止まる。
「覚悟は出来てるか？」
ニュートの顔を見て挑発的に笑うと、グリンデルバルドは闇払いを振り切った。
視界いっぱいに広がるグリンデルバルドの顔に思考が一瞬止まる。
『いっ……！』
ガリッと唇の端を噛まれ、満足したように離れたグリンデルバルドは慌てた闇払いによって無理やり連れていかれる。
「なっ!?!?」
「また会おう」
『っ〜!?!?ちょっと!!どういうことよ！？ってかしっかり抑えときなさいよバカ！！』
「す、すみませんでした！」
闇払いは申し訳なさそうに謝って姿を消した。
あぁ、最悪だ。口からは血が出るし……ニュートの顔が見れない。
クイニーとジェイコブとも合流して、ジェイコブがニュートにトランクを返す。
「疑って申し訳なかったわね。魔法の存在が知られてしまった…街の全員をオブリビエイトするのは無理だし」
「…そうでも無い、できますよ」
ニュートの言葉に全員が困惑した表情になる。
「A、いいかな……」
『…うん…体調は問題なかったし行けると思うよ』
ニュートが眉毛を下げながら私の唇にそっと指で触れると痛みが引いていく。どうやら治してくれたみたいだ。
ニュートがトランクを地面に置いて開けるとフランクが鳴きながら飛び出てくると、みんなが驚いて1歩下がる。
「アリゾナに着いてから放すつもりだったけど…今はお前だけが頼りなんだフランク」
ニュートが少し寂しそうな表情をしながらフランクを撫でるのを見ていると、私の方にも頭を突き出してくる。
『ん、私も寂しいよ……』
抱きしめるようにして撫でれば、フランクは満足そうに頭をあげる。
数歩引いて、ニュートに小瓶を渡す。忘却剤だ。
『あとはわかるよね、フランク』
ニュートが上に小瓶を放り投げるとそれをキャッチして空高く飛んでいく。
サンダーバードは雷を纏って雨を降らせる能力がある。
スウーピング・イーヴルの毒がこんなところで役に立つとは思わなかった。
強い雨が降る中、闇祓いの職員達は次々に壊れた街を治しに出ていく。
雨に打たれたマグル達はきっと何も覚えていない。それは“嫌な記憶”になるだろうから。
『みんな何も覚えてない、あの薬は強い忘却の作用があるから…』
「あなた達に…大きな借りができたわね。さぁトランクを持って出てって」
それに了解するとピッカリー議長は満足そうにした。
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紅月@aile(プロフ) - 初コメ失礼します！映画沿いで主人公ちゃんとニュートの絡みにドキドキしながら読んでました！何より、文才が凄くて感動しました！2作目も読みたいです！ (2022年5月16日 17時) (
レス) id: 1bb58b29e8 (このIDを非表示/違反報告)
ロッカルキングボーン！(プロフ) - 初めてのコメント、失礼します！本当に本作品が大好きで、本当に最高でした…！主人公ちゃんとニュートの関係性も最高ですし、なにより文が読みやすくて本当に素晴らしいの一言に限ります…！この作品を書いてくださり、そして公開してくださりありがとうございました！ (2022年5月12日 0時) (レス) @page50 id: c839c729ee (このIDを非表示/違反報告)
おちゃ(プロフ) - はじめまして！1作目完結おめでとうございます！！いつも楽しく拝見していました。是非2作目も読みたいです。よろしくお願いします！ (2022年5月12日 0時) (レス) @page50 id: 619933edc5 (このIDを非表示/違反報告)
koropochi0125(プロフ) - 2作目お願いしてもいいですか？ (2022年5月11日 21時) (レス) @page50 id: f7a260b65c (このIDを非表示/違反報告)
真実(プロフ) - 初コメ失礼します！！完結おめでとうございます！！2作目も楽しみにしています！ (2022年5月11日 18時) (レス) @page50 id: 6427fd8af0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるっぷ
| 作成日時：2022年5月1日 20時
