44 ページ45
「っ、ぐっ…！」
『ニュート、動ける！？』
まだ体が痺れてるのか身体が動かしにくいらしい。
ならば私は守りに徹するしかない。
だが突然、ニュートにコートの裾を引っ張られる。
異変を感じ、上を向けばオブスキュラスになったクリーデンスがいた。
グレイブスの攻撃が止まり、グレイブスは上を見つめる。
「クリーデンス…」
グレイブスが呟いた途端、クリーデンスがこちらに向かって来た。
判断が早かったニュートは身体を起こし私を抱えると姿くらましをする。
何度も繰り返して姿くらましをしてクリーデンスから避け続ける。
途中でニュートと離れ、バラバラで避けてると上からの瓦礫に気づかず当たりそうになった時にニュートよりも早くグレイブスが近寄ってきて私の手を引くと別の場所に姿現しをした。
真上に登って地上に出たクリーデンスにこちらの余裕が少しできる。
何故グレイブスが助けてくれたのかは分からないが、ラッキーだ。
その光景を見たニュートは2人のところに行こうとした時、上からものすごい勢いでオブスキュラスが突っ込んでくる。
私とグレイブスは姿くらまししたが、その勢いに負けてニュートの近くにふっ飛ばされた。
体の痛みを覚悟しようとしたが、思ったよりは痛くなく目を開けて顔をあげればグレイブスが下になっててくれたらしい。
何故、という疑問が頭をよぎるがそれどころでは無い。
次の攻撃が私たちを襲おうとした時、ティナの声が聞こえた。
「クリーデンスやめて！！」
ティナの声にクリーデンスは攻撃を止める。
「もうやめて……お願い」
「声をかけ続けて！君の言うことなら彼に届く！」
ティナはクリーデンスと接触したことがあると言っていたし私たちよりは効果は高い。
「あの女の仕打ちは知ってる。辛かったでしょう……ニュートとA、そして私があなたを守るわ…」
私たちはそっと立ち上がり、クリーデンスの様子を伺う。
「その男は……あなたを利用してるのよ」
「耳を貸すなクリーデンス！君を自由にしてやる！」
『大丈夫よ、私達があなたを助けるから！』
「落ち着いて……」
クリーデンスが落ち着きを取りそうになった時、何人もの足音がバタバタと聞こえてくる。
それはマクーザの人たちで…みんな杖をクリーデンスに向けている。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 459人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅月@aile(プロフ) - 初コメ失礼します！映画沿いで主人公ちゃんとニュートの絡みにドキドキしながら読んでました！何より、文才が凄くて感動しました！2作目も読みたいです！ (2022年5月16日 17時) (
レス) id: 1bb58b29e8 (このIDを非表示/違反報告)
ロッカルキングボーン！(プロフ) - 初めてのコメント、失礼します！本当に本作品が大好きで、本当に最高でした…！主人公ちゃんとニュートの関係性も最高ですし、なにより文が読みやすくて本当に素晴らしいの一言に限ります…！この作品を書いてくださり、そして公開してくださりありがとうございました！ (2022年5月12日 0時) (レス) @page50 id: c839c729ee (このIDを非表示/違反報告)
おちゃ(プロフ) - はじめまして！1作目完結おめでとうございます！！いつも楽しく拝見していました。是非2作目も読みたいです。よろしくお願いします！ (2022年5月12日 0時) (レス) @page50 id: 619933edc5 (このIDを非表示/違反報告)
koropochi0125(プロフ) - 2作目お願いしてもいいですか？ (2022年5月11日 21時) (レス) @page50 id: f7a260b65c (このIDを非表示/違反報告)
真実(プロフ) - 初コメ失礼します！！完結おめでとうございます！！2作目も楽しみにしています！ (2022年5月11日 18時) (レス) @page50 id: 6427fd8af0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あるっぷ
| 作成日時：2022年5月1日 20時
