41 ページ42
『いえ、私も何も与えられないわ』
「ニュートはそう思ってないみたいだけど…？」
『……』
「僕は…Aが隣にいてくれるだけでも嬉しいよ。僕に勇気や覚悟、愛……色んなことを教えて与えてくれる」
『っ！？』
またニュートのストレートな言葉に恥ずかしくなってしまう。
なんて言葉を返せばいいか分からずに、視線を彷徨わせているとティナとジェイコブが近づいてきた。
「なんの話しをしているの？」
「…学校の話！」
『そう、学生の時のね』
「学校があるのか…？魔法使いが行く学校が？アメリカに？」
「もちろん！イルヴァーモーニーよ！世界一の魔法学校と言えばそこなの！」
「世界一の魔法魔術学校はホグワーツだよ」
『それを言うなら日本のマホウトコロはクィディッチが1番ね。まぁ私はホグワーツ出身だからホグワーツがナンバーワンだと思うけれども』
そう言って笑ってると、突然大きな雷が鳴り響いた。
フランクが鳴いて大きく羽ばたく。
「危険だ……危険を感じとってる」
『外に行こう』
ーーーーー
ビルの屋上に出ると、大きな物音が突如夜の街に響き渡る。
慌てて縁に立って様子を伺えば、オブスキュラスが街を破壊しまわっていた。
「あれがオブスキュラ…とかいうやつ？」
『あんな強い物を生み出すのは初めてじゃないかな…』
「僕たちが戻らなかったら…動物の世話を頼む。必要なことは全部ここに書いてあるから」
ニュートはトランクと分厚いメモ手帳をティナに渡す。
「A」
『えぇ』
差し出されたニュートの手を握って私たちは姿くらましをした。
街に姿表しをすると、そこは地獄のようだった。
建物は破壊され、必死に逃げ惑う人々の姿がある。
オブスキュラスの目の前にはグレイブスがいて、何かを叫んでるようだがよく聞こえない。
もう少し近寄ろうと足を進めた途端、オブスキュラスは一気にこっちにくる。
「こっちだ！」
ニュートに腕を引かれ、咄嗟に横になってる車の陰に隠れる。
何を言ったのか分からないがオブスキュラスは酷く暴れている。
「A！ニュート！」
ティナが追いかけて来たのか近くの車の影に隠れる。
「セーレムの彼がオブスキュラスを生むものだ！」
「小さい子のはずでしょう！？」
「彼自身の力がとても強いくて生き延びることができたんだろう！」
そこでようやく話が繋がる。
2人が話してた時にちょいちょい聞こえてたクリーデンスという子が今回のオブスキュラスだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 459人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅月@aile(プロフ) - 初コメ失礼します！映画沿いで主人公ちゃんとニュートの絡みにドキドキしながら読んでました！何より、文才が凄くて感動しました！2作目も読みたいです！ (2022年5月16日 17時) (
レス) id: 1bb58b29e8 (このIDを非表示/違反報告)
ロッカルキングボーン！(プロフ) - 初めてのコメント、失礼します！本当に本作品が大好きで、本当に最高でした…！主人公ちゃんとニュートの関係性も最高ですし、なにより文が読みやすくて本当に素晴らしいの一言に限ります…！この作品を書いてくださり、そして公開してくださりありがとうございました！ (2022年5月12日 0時) (レス) @page50 id: c839c729ee (このIDを非表示/違反報告)
おちゃ(プロフ) - はじめまして！1作目完結おめでとうございます！！いつも楽しく拝見していました。是非2作目も読みたいです。よろしくお願いします！ (2022年5月12日 0時) (レス) @page50 id: 619933edc5 (このIDを非表示/違反報告)
koropochi0125(プロフ) - 2作目お願いしてもいいですか？ (2022年5月11日 21時) (レス) @page50 id: f7a260b65c (このIDを非表示/違反報告)
真実(プロフ) - 初コメ失礼します！！完結おめでとうございます！！2作目も楽しみにしています！ (2022年5月11日 18時) (レス) @page50 id: 6427fd8af0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あるっぷ
| 作成日時：2022年5月1日 20時
