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「その液体匂いするのか？」
『嗅いでみる？人間にはほぼ分からないと思うけど。気をつけてね、エルンペントは鼻がいいからちょっとでも零すと大変だから』
慎重に受け取ったコワルスキーさんが匂いを嗅ぐと、どこからか魚が降ってきて頭に当たる。
後ろを振り向けば、アシカがこっちを見て逃げ出した。
いたずらっ子だなぁと思ってニュートの方を見れば、エルンペントが寝転がってたはずなのにこちらを向いていた。
それと同時に作っていた私には分かるエルンペント用の匂い。
『零したの！？』
「え？分からない！」
コワルスキーさんの腕を掴んでゆっくり後ろに下がっていく。
エルンペントがブオ、と鳴いたのをきっかけに私はコワルスキーさんの腕を引く。
『走って！！！』
「A！」
『ニュートどうにかして！』
焦ったニュートの声が聞こえたがこっちにはマグルがいるんだ。
それにエルンペントに下手に魔法を使えば怪我をさせそうで怖い。
ニュートの動きを見ながら逃げようと、後ろ確認して走る。
建物を直そうとしたのか杖を取り出すと猿に杖を取られてるニュートの姿を見て絶望した。
『最悪っ！』
こんな時に建物を優先しなくてもいいじゃない……！！
「どうすればいい！？」
『走るのよ！ニュートのトランクがないと何も出来ない！！』
焦ったコワルスキーさんは1本の木の上によじ登っていく。
『あぁ！だめ！木に登ったらダメ！！』
「なんでだ！？」
目の前まで来てしまったエルンペントを避けるために私は少し離れる。
完全にコワルスキーさんが標的だ。
木の枝に逆さまに捕まってるコワルスキーさんの真下でエルンペントは脚をばたつかせ落ちるのを待っている。
「A！！はやく！」
『え、えぇと…どうしよう！』
「ここで耐えればニュート来るか！？」
『それは無理ね！』
待ちきれないのかエルンペントは起き上がり木の幹に角を突き刺す。
「何してるんだ！？」
『あなたを木から落とそうとしてるのよ！エルンペントの角は爆発液って言うのが入っててなんでも分解して爆発させちゃうの』
「俺死ぬ！？」
『死なせないわよ！』
グツグツと木の幹からマグマみたいな音がする。
そして爆発するとコワルスキーさんは木にしがみついたまま落ちてきた。
落ちる衝撃で、木から離れたコワルスキーさんの腕を掴んで少し離れたところに姿くらましをする。
川の上に姿現しをすれば、すぐにエルンペントが駆け寄ってきた。
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紅月@aile(プロフ) - 初コメ失礼します！映画沿いで主人公ちゃんとニュートの絡みにドキドキしながら読んでました！何より、文才が凄くて感動しました！2作目も読みたいです！ (2022年5月16日 17時) (
レス) id: 1bb58b29e8 (このIDを非表示/違反報告)
ロッカルキングボーン！(プロフ) - 初めてのコメント、失礼します！本当に本作品が大好きで、本当に最高でした…！主人公ちゃんとニュートの関係性も最高ですし、なにより文が読みやすくて本当に素晴らしいの一言に限ります…！この作品を書いてくださり、そして公開してくださりありがとうございました！ (2022年5月12日 0時) (レス) @page50 id: c839c729ee (このIDを非表示/違反報告)
おちゃ(プロフ) - はじめまして！1作目完結おめでとうございます！！いつも楽しく拝見していました。是非2作目も読みたいです。よろしくお願いします！ (2022年5月12日 0時) (レス) @page50 id: 619933edc5 (このIDを非表示/違反報告)
koropochi0125(プロフ) - 2作目お願いしてもいいですか？ (2022年5月11日 21時) (レス) @page50 id: f7a260b65c (このIDを非表示/違反報告)
真実(プロフ) - 初コメ失礼します！！完結おめでとうございます！！2作目も楽しみにしています！ (2022年5月11日 18時) (レス) @page50 id: 6427fd8af0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるっぷ
| 作成日時：2022年5月1日 20時
