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「そんなAも可愛いから好きだけどね」
『……ばか』
ニュートがまた顔を近づけてキスをしようとしてきた時に、冷気が肌に突き刺さる。
ニュートもそれに気づいたらしく、顔を上げると先程まで餌をあげていたコワルスキーさんの姿がない。
目を合わせると、急いで雪のゾーンへ足を進める。
中に入れば予想通り雪ゾーンに居たコワルスキーさんは中央にある黒い物体に触ろうとしたため声をかける。
『さがって』
そういえばコワルスキーさんは肩を跳ねらせ、驚く。
私たちを見て安心した顔をするがニュートがもう一度声をかける。
「下がってて」
「これなんなんだ？」
「いいから、下がってて」
「一体…なんなんだよ…」
『オブスキュラスだよ。さぁ、もう行こう？逃げた子達が心配だから』
出るように誘導する。
「危ないのか？」
「何されるか分からない、見知らぬ土地で…周りにいるのは何百万という地球上で最も恐ろしい生き物……人間だよ…」
エルンペントがいる所に来たがそこはもぬけの殻だった。
「どこを探せばいいかな……中くらいの動物で、広い原っぱとか木や水溜まりが好きなやつが隠れるとしたらどこだろう」
「ニューヨークで？原っぱ？…セントラルパークとか？」
「それはどこにあるの？」
「あんた知らないのか？」
『あー…私たちイギリスから来てるからここら辺の土地分からないの』
「あぁ…なるほどな」
納得したのかコワルスキーさんが頷く。
「案内してやるよ。でも失礼だと思わないか？せっかく泊めてくれてココアも入れてくれたのに」
「具合が良くなったって分かったらすぐオブリビエイトされるよ」
「オブリビエイトって？」
『魔法に関する記憶が綺麗さっぱり消える……って事』
その事実にコワルスキーさんは言葉が出なくなる。
「じゃ、じゃあ…全部忘れちゃうのか？」
『そういうこと』
「……」
少しため息をついて考えてるコワルスキーさんは決心したように私たちを見る。
「わかった、あんた達を手伝うよ」
「よし、いこう」
ーーーーー
ティナの家から逃げ出した私たちは今街を歩いている。
「見てて思ったんだけど…君、みんなから好かれるだろ」
「それを言ったらあんただってそうじゃないか」
「僕は人をイラつかせる…」
その言葉にコワルスキーさんは返事を返しづらそうだ。
「あー…Aさんは一緒にいるじゃないか」
逃げたな…
だがまぁ仕方ない。
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紅月@aile(プロフ) - 初コメ失礼します！映画沿いで主人公ちゃんとニュートの絡みにドキドキしながら読んでました！何より、文才が凄くて感動しました！2作目も読みたいです！ (2022年5月16日 17時) (
レス) id: 1bb58b29e8 (このIDを非表示/違反報告)
ロッカルキングボーン！(プロフ) - 初めてのコメント、失礼します！本当に本作品が大好きで、本当に最高でした…！主人公ちゃんとニュートの関係性も最高ですし、なにより文が読みやすくて本当に素晴らしいの一言に限ります…！この作品を書いてくださり、そして公開してくださりありがとうございました！ (2022年5月12日 0時) (レス) @page50 id: c839c729ee (このIDを非表示/違反報告)
おちゃ(プロフ) - はじめまして！1作目完結おめでとうございます！！いつも楽しく拝見していました。是非2作目も読みたいです。よろしくお願いします！ (2022年5月12日 0時) (レス) @page50 id: 619933edc5 (このIDを非表示/違反報告)
koropochi0125(プロフ) - 2作目お願いしてもいいですか？ (2022年5月11日 21時) (レス) @page50 id: f7a260b65c (このIDを非表示/違反報告)
真実(プロフ) - 初コメ失礼します！！完結おめでとうございます！！2作目も楽しみにしています！ (2022年5月11日 18時) (レス) @page50 id: 6427fd8af0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるっぷ
| 作成日時：2022年5月1日 20時
