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「ほーらきた」
「何が来たって？」
「グラップホーンだ」
勢いよく近づいてきたのに驚いたジェイコブさんは後ろに下がるがニュートが腕を引く。
「大丈夫、大丈夫だよ」
近づいてきたグラップホーンはニュートに擦り寄る。
「世界で最後の番なんだ。僕たちが助け出さなかったらグラップホーンはこの世から消えてた…」
小さい子供のグラップホーンも近寄ってきて私に飛びついてくる。
『う、ひゃあ！？』
小さいながらに力が強いグラップホーンに押し負け、地面に尻餅を着くと口元の触手でじゃれてくる。
「こーら離れるんだ………ったく、コイツらAの事大好きなんだ。というかここにいる動物はみんな彼女に懐くんだ…」
『人のこと言えないでしょ？』
ニュートの手を借りて立ち上がり、服に着いた地面の砂を払う。
「あんたら…こういう動物を助けてんの？」
「そうだよ。助け出して、育て、保護して…魔法使いの間でも理解を広めてる」
『私はその助手みたいなもの』
「そんなことないよ、Aは凄いんだ。薬学の知識が半端ない。保護しても僕1人じゃ生かせられない子も助けるんだ」
『大袈裟だよ…私だってニュートがいなければこの活動してなかったし』
「へぇ……」
「来て」
ニュートが別のゾーンに入って行く。
『ほら、お先にどうぞ』
「あ、あぁ」
コワルスキーさんを先に行かせて後ろから着いていく。
ニュートが名前を呼びながらピケットを手に乗る。
「コイツは風邪を引いていて…暖めてた。ほら、お行き」
ボウトラックルが沢山住んでいる木に近づけるがピケットは動かない。
「僕にベッタリなんだ」
嬉しそうに笑うニュートが更に木に近づけるが後ずさって行く気配がない。
「ったく、そんなんだから僕が贔屓してるって言われるんだぞ」
肩にピケットを乗せるニュートも甘いと思う。
周りを見渡して動物を確認してるとやはりいない子達がいる。
『ニュート、ドゥーガルがいない』
「ほんとだ」
いつもなら居るはずの巣に姿がない。
巣のすぐ下から数匹の動物が鳴く。
「ほらいい子だね、パパとママが来たよ」
ニュートはオカミーに向かってそう言うがコワルスキーさんのいる前でそれを言うのは恥ずかしいからやめて欲しかった……！！！
ニュートがコワルスキーさんにオカミーを手渡ししてる時に違和感に気づいた。
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紅月@aile(プロフ) - 初コメ失礼します！映画沿いで主人公ちゃんとニュートの絡みにドキドキしながら読んでました！何より、文才が凄くて感動しました！2作目も読みたいです！ (2022年5月16日 17時) (
レス) id: 1bb58b29e8 (このIDを非表示/違反報告)
ロッカルキングボーン！(プロフ) - 初めてのコメント、失礼します！本当に本作品が大好きで、本当に最高でした…！主人公ちゃんとニュートの関係性も最高ですし、なにより文が読みやすくて本当に素晴らしいの一言に限ります…！この作品を書いてくださり、そして公開してくださりありがとうございました！ (2022年5月12日 0時) (レス) @page50 id: c839c729ee (このIDを非表示/違反報告)
おちゃ(プロフ) - はじめまして！1作目完結おめでとうございます！！いつも楽しく拝見していました。是非2作目も読みたいです。よろしくお願いします！ (2022年5月12日 0時) (レス) @page50 id: 619933edc5 (このIDを非表示/違反報告)
koropochi0125(プロフ) - 2作目お願いしてもいいですか？ (2022年5月11日 21時) (レス) @page50 id: f7a260b65c (このIDを非表示/違反報告)
真実(プロフ) - 初コメ失礼します！！完結おめでとうございます！！2作目も楽しみにしています！ (2022年5月11日 18時) (レス) @page50 id: 6427fd8af0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるっぷ
| 作成日時：2022年5月1日 20時
