10 ページ11
「それなに！？」
「これは…マートラップだ」
「他に何が入ってるの？」
ティナが若干怒ってるかのように言えば男性が辛そうに起き上がる。
「あんたら…」
「どうも」
「大丈夫！？ミスター……」
「ジェイコブ・コワルスキー…」
私とニュートが同時に杖を抜いてコワルスキーさんに向けるとティナが割って入ってくる。
「オブリビエイトしちゃダメ！大事な証人なのよ」
『え？でもさっき…』
「なんでオブリビエイトしなかったのって怒ったくせに…」
「怪我人よ！？苦しんでる！」
「大丈夫、ちょっと噛まれたぐらいじゃ…」
だがコワルスキーさんは苦しそうに唸る。
これって……マグルだから有害反応起こしてる…？
「…確かに普通より苦しそうな反応だね…あー…でも最悪の場合は………」
「…なに？」
「おしりの穴から火が吹き出す…そこまでは、」
「こんなに辛そうじゃない！」
「い、痛みはせいぜい48時間だ。面倒見るから僕ら…」
「面倒を見る！？それはありえません！」
「で、でも……Aは…」
『私、これでも一応魔法薬専門で生きてるんだよ？治すことはできるよ』
そう言うとティナは深くため息を着く。
「Aとスキャマンダーさん…貴方たちアメリカの魔法社会についてご存知？」
少し小馬鹿にしたような言い方に表情が歪む。
「…存じ上げてますよ？非魔法族との関係について時代遅れの法律とか」
ニュートも少しイラついてるのか口調が少し早口になる。
「友人になっちゃダメ、結婚もダメ、そんなのナンセンスだ」
「私が彼と結婚！？」
なんでそう捉えちゃうのかな…！！
思わず小さくため息を零すとニュートに軽く肩を抱かれる。
気持ちはニュートと同じようだ。
「3人とも一緒に来て」
「なんで僕らまで行く必要があるの？」
ニュートが少し冷たく言うがティナは何も気にしてない。
「手伝って！！」
コワルスキーさんを立ちあがせるために奮闘している。
「……A」
『はいはい』
ニュートが動く気なら手伝うしかない。
コワルスキーさんが苦しがってるから助けるための手伝いだと腹を括ろう。
ニュートが腕を貸してコワルスキーさんを立ち上がらせるとティナが私に向かってニュートに掴むように言う。
素直にニュートの体に手を回せば姿くらましをした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 460人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅月@aile(プロフ) - 初コメ失礼します！映画沿いで主人公ちゃんとニュートの絡みにドキドキしながら読んでました！何より、文才が凄くて感動しました！2作目も読みたいです！ (2022年5月16日 17時) (
レス) id: 1bb58b29e8 (このIDを非表示/違反報告)
ロッカルキングボーン！(プロフ) - 初めてのコメント、失礼します！本当に本作品が大好きで、本当に最高でした…！主人公ちゃんとニュートの関係性も最高ですし、なにより文が読みやすくて本当に素晴らしいの一言に限ります…！この作品を書いてくださり、そして公開してくださりありがとうございました！ (2022年5月12日 0時) (レス) @page50 id: c839c729ee (このIDを非表示/違反報告)
おちゃ(プロフ) - はじめまして！1作目完結おめでとうございます！！いつも楽しく拝見していました。是非2作目も読みたいです。よろしくお願いします！ (2022年5月12日 0時) (レス) @page50 id: 619933edc5 (このIDを非表示/違反報告)
koropochi0125(プロフ) - 2作目お願いしてもいいですか？ (2022年5月11日 21時) (レス) @page50 id: f7a260b65c (このIDを非表示/違反報告)
真実(プロフ) - 初コメ失礼します！！完結おめでとうございます！！2作目も楽しみにしています！ (2022年5月11日 18時) (レス) @page50 id: 6427fd8af0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あるっぷ
| 作成日時：2022年5月1日 20時
