決断の裏 2 【振り返り】 ページ3
Noside
A「なんで断っただけでそんなキレるんですか!?」
ヤミ「じゃあなんでそこまでして魔法騎士団に入るのを拒むんですかネ??(威圧」
A「い、いやぁ〜。私は、その」
答えるのを有耶無耶にしようとするAにだんだんとヤミは再び苛立ち始めた。
ヤミ「………3.2.」
A「いや何のカウントダウン!?ちょっと待ってくださいよ!!」
ヤミ「なら入れ」
A「わ、私が入った所で足でまといになるだけですよ!!」
ヤミ「……」
A「あなたも知ってるでしょう!私の魔法は消費するものがないと戦えない、モノがなきゃ無理なんです!!
自分1人で……戦えないんです!!」
ヤミ「そんなの、
当たり前だろ」
A「!」
ヤミは煙草の煙を吐くと、真っ直ぐAの瞳を見つめ言った。
当たり前のように、平然と、Aには思いつかない言葉を言った。
ヤミ「1人ボッチで戦える奴なんてウチにも、騎士団のどこにもいねぇよ。
じゃあどうするか、お前知ってるか??」
A「……」
ヤミ「ふぅ。それはな、“仲間”だ。
皆仲間と一緒に戦ってる、だから強ぇんだ」
A「仲間、ですか」
ヤミ「お前が1人で戦えないのは、当たり前ナンですよ。
だから強くなるために、魔法騎士団、正式に入らねぇか」
ヤミが投げかけたのは、ユリウスと同じ言葉だった。
自分を殺す為に投げ続けていた言葉だった。
でもヤミの言葉が違う事を、Aは分かってしまった。
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作者名:パパゴラス3世 | 作成日時:2019年1月26日 11時