決断の裏 1 【振り返り】 ページ2
Noside
A「ふぁ。体痛くて眠れねぇや」
コンコン
A「ん？どうぞー」
ヤミ「よぉ、調子はどうだ」
A「ヤミ団長。今は復興作業とかで手を焼いてるって聞きましたけど」
ヤミ「休憩ってもんが必要なんです」
A「あ、そうですか。所で何の用です??」
包帯ミイラのような彼女の元に来たヤミ。
彼がただの見舞いだけで来てはない事を、Aは見抜いた。
ヤミ「お前、これからどうすんの？」
A「さぁ。いつもどうりに戻りますかね」
ヤミ「いつもどうり？」
A「ブラックマーケットへ戻るんです。そこでノウノウと生きようかな、と」
ヤミ「そうか……」
どこか思い悩む素振りを見せるヤミ。
何を考えてるかなんて、Aには検討がつかない。
A「それを聞きにここに来たんですか?休憩っていうより、単なる暇つぶし」
ヤミ「じゃあよ」
A「あ？」
ヤミ「ホントに魔法騎士団入れよ」
A「…あ？？」
拍子抜けしたように声を発するA。
それもそのはず、ヤミの言葉は今更と思わせるもの
何故なら強制的ではあるが今Aは魔法騎士団に入ってる状態だから。
ヤミ「お前今入ってるかどうか曖昧だろ」
A「そりゃ強制ですから」
ヤミ「だから今度は自分の意思で、ちゃんとした形で入ってみたらどうだ。
ほらあれだよ、覚悟ってもんだよ 」
A「覚悟、ねぇ。私その言葉最近1番聞いてると思う」
ヤミ「んなの知るか」
A「え。まぁそっか。
別に、私はどっちでも………いやダメだ！入ったらあのノゼル・シルヴァと顔合わせることになる………」
ヤミ「お前アイツ嫌いだっ「大ｯｯｯ嫌い」……そうなの」
Aはここ最近嫌いな人が1人増えた。
それが銀翼の大鷲団長だ。
あの目付きに鋭い思考、突き刺さるような言葉が拒絶反応をみせる。
それほど嫌な奴とAの辞書に刻まれたのだった。
A「でもまぁ、考えてみます」
ヤミ「今決めろ」
A「え。なんか脅迫感あるんすけど…」
ヤミ「そうだ」
A「おい」
次はAが悩む素振りを見せ、3分後。
ヤミ「よし、ようやく覚悟が」
A「入りません！」
ヤミ「………あ”？」
A「ﾋｨｨｨ!!!なんで急に刀抜いてるんですか!?!!
あ、やめてぇ！！！グリモワール開かないでぇ!!」
ヤミの考えてとは裏腹に、Aは予想外な答えを出した。
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作者名：パパゴラス3世 | 作成日時：2019年1月26日 11時
