いろいろとおかしいことになってる ページ7
「とにかく、受け取ったからにはリングを死守してもらうぞ、ツナ」
オレとツナを置き去りにして難しい話をあれこれしていた三人だったが、すり合わせは済んだようで、リボーンがこちらに向き直った。そろそろ帰っていいかなあ、ヴァリアーとか修業うんぬんは明日からだし。ツナはいきなり名指しされて顔色が悪い。
「なんでオレなのー！？そんな恐ろしいリング〜！！」
「そりゃーお前がボンゴレの…」
「ス…ストップ！！家に帰って補習の勉強しなきゃ！！ガンバロ！！鈴兎、勉強教えてくれよ！」
「あいさ〜」
「な…おいツナ、鈴兎？」
ツナの助け舟に乗っかって、跳ね馬の横をすり抜け、最後にぽかんと口を開けたバジルに手を振って病室を出る。振り返してくれた。
「オイほんとに帰る気か！？」
おーい！と聞こえるのをシャットアウトする様にドアを閉め、小走りのツナの後を追ってオレも沢田家へと向かった。
◆
翌朝、沢田家に向かうと門前にはリボーンが出てきていた。
「ツナもう学校いっちゃった？」
「鈴兎か。ツナならディーノに会いに行ったぞ」
「そお」
慌ててリング返しに行ったんだろうなあ。オレは行く必要ないし、リボーンもすぐ後を追うだろうから、ここで何か聞かれなければオレも学校に向かおうかな。
そこまで考えた時、玄関の戸が開く。目を向けた先には、口元に米粒をつけた家光さんがいた。
「出たな風評被害広め親父！！ここで会ったが百年目！！」
「おーっ鈴兎！久しぶりだなぁ！」
歩み寄りながらハグの構えを取った家光さんに、オレもまた腕を広げて構えると、逞しい胸板に押し付けられた。
「加齢しゅ…なにっ！？フローラルだとぉ！！くそっ沢田家の柔軟剤の匂いか！！負けた…！！」
「ハハハ勝っちゃったな！！相変わらずやかましーやつ！！」
うるせーーーー！！！家から漂う奈々さんの手料理の匂いもあいまって怒りが霧散しただけだい！！！！イラッときたので贅肉のない腹周りをつねってやった。全然ダメージ受けてねぇ。
「さて、感動の再会に浸るのも悪かないが、ちょっとお前に頼みたいことがあってな〜？」
目が点になる。捕獲かこれ！！ハグじゃなかった！！！この野郎なにが感動の再会じゃ！！！
「え？えっ？こわいこわいなに！？」
「お前がどこまで知ってるかオレもわかんねーからとりあえず、事情全部知ってるていで話すけどな、」
一旦言葉を切って、言うことには。
「雲の守護者、やってくんね？」
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卯月伍(プロフ) - 暁月臨さん» ありがとうございます！下手すると数ヶ月とか挟んで急に投下するスタイルですが、続きを待っていてくださる方がいると思うとモチベが上がります！ (12月21日 20時) (
レス) id: cac572832d (このIDを非表示/違反報告)
暁月臨(プロフ) - めっちゃ好きです…！続き待ってます！！ (12月12日 14時) (レス) @page30 id: 59dc159e7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：卯月伍 | 作成日時：2020年11月14日 12時
