43.もう一緒には居られない ページ43
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『…私、大我がしんじゃうんじゃないかって思った』
大「…うん」
『だから、ここに来たの』
大「うん」
あぁ、
『私たち、別れよう』
大「…」
『こないだはLINEで言っちゃってごめん。でも、もう終わりにしよう。』
こんなんいつまでたっても何も変わらない。
ちゃんと終わりにしないと。
『4年間ありがとう』
『荷物……捨てるのも面倒だと思うから持って帰るね』
帰ろう。みんなのとこ。
大「…だめ、」
『大我、』
大「やだ」
『もう一緒には居られないでしょ?』
大「Aが居ないと俺生きていけない」
今にも泣き出しそうな大我はまるで子どもみたいで、イヤイヤと首を横に振ってはまた私を抱き寄せた。
大「やだ、」
『…もう無理なの』
大「そばに居て、」
『大我とこの先喧嘩するたびに、暴力振るわれるんじゃないかってもう怯えたくない』
大「絶対しない、もう二度と暴力振るわないって約束する…」
『何回もやめてって言ったし何回ももうしないって大我言ったよ。でも結局カッとなると何も聞こえなくなって、暴力振るう頻度は増えてった』
大「ごめん……」
『もう信じられないの』
大我の体を離そうとするけど力強く抱きしめられているせいで離せない。
大「ごめん…っ……許して…」
苦しそうにそう呟く大我の涙が肩に落ちたのを感じた。
あぁ、そうだ、いっつも大我が泣いて謝って、許しちゃうんだった、
やだ…
大「Aごめん……っ…」
このままじゃまたいつもと同じことになる
『離してっ…!』
大「いっ…」
勢いよく思いっきり大我の足を踏んで腕が緩んだ隙に玄関へと走った。
帰らなきゃ、
ガンッ
『はぁっ……っ…え、』
けどいつの間にかドアにはロックがかかっていて扉が開けきれず一度ドアを閉じてロックを外そうとしてもたついてしまう
『…あっ、……やっ……』
その隙に大我に腕を掴まれてそのまま廊下に投げ倒されたと思ったらその上に大我が馬乗りになった。
『やめてっ……』
目が合うと大我の目からは涙が流れているもののその目は据わっていて彼の右手が上がった瞬間殴られると思い目を瞑った。
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ある。(プロフ) - mamemiyaさん» 初めてのコメントありがとうございます!そうっていただけてとても嬉しいです(*´-`) (6月23日 23時) (レス) id: 1f4f5764c8 (このIDを非表示/違反報告)
mamemiya(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます。今後の展開がとても気になります。更新楽しみにしてます! (5月30日 17時) (レス) id: 8b0826854e (このIDを非表示/違反報告)
ある。(プロフ) - 綾音さんさん» 綾音さんコメントありがとうございます♡好きな作品と言っていただけでとても嬉しいです🥺励みになります。 (2023年4月29日 22時) (レス) id: 1f4f5764c8 (このIDを非表示/違反報告)
ある。(プロフ) - 樹乃さん» 樹乃さんはじめまして☺️ありがとうございます!!そう言っていただけてとても嬉しいです(*´-`)更新頑張ります! (2023年4月29日 22時) (レス) id: 1f4f5764c8 (このIDを非表示/違反報告)
綾音さん(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます。好きな作品なので更新とても嬉しいです〜!ある。様のペースでこれからも頑張ってください🫶🏻 (2023年4月22日 20時) (レス) @page45 id: 5de1a4939a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ある。 | 作成日時:2022年10月25日 0時